2024年1月15日週:美味しさとは

 みなさん、こんにちは。今日は「美味しさ」ということについて考えてみたいと思います。 

 美味しさってなんでしょうか。肉汁たっぷりのステーキを食べて「グッ、美味しい!!」、甘ーい粒あんが詰まったタイ焼きを食べて「うーん、美味しい!」、絶妙の脂具合のマグロの中トロを食べて「ゲッ、美味しい!」。と色々あると思います。私もステーキを食べてもタイ焼きを食べても中トロを食べても「美味しい」と感じると思います。最近歳のせいか肉を好んで食べようとは思いませんが美味しいステーキを食べたら「美味しい」となります。 

 ところでみなさん、味覚ってなんだかご存知ですか?私もよく知りませんでしたのでちょっとググってみました。 

味覚というのは 

・動物の五感の一つ 

・食べる物質に応じて認識される感覚 

・基本的な味として、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味がある 

(出典:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/味覚) 

ということだそうです。みなさんなんとなくは知っていたと思いますが、改めて文字にすると「なるほどな〜」ですね。特に食べる「物質」に応じて認識される感覚と言われると、「た・・確かに」となります。「感覚」なんですよね。感覚ということはその時に感じた感覚で味覚は変わるかもしれませんよね。というか変わって当然ですよね。 

 そういえばこんな言葉を思い出しました。「ひだるい時にまずいものなし」す。これは私が嫁いできた澤鮮魚を興したお婆ちゃん(このサイトのご挨拶でご紹介したお庄さん。明治35年生まれ。生きていたら122歳)が言っていた言葉です。「ひだるい」というのは鳥取県東部地方の方言(他の地域でも言うようです)で「空腹」のことです。つまり「お腹が減っている時には何を食べても美味しい」ということです。世間一般では「空腹は最大の調味料」と言われていますがあれと同じですね・・ただ、おばあちゃんの言葉として聞くとなんとなくほんわかしますね。「“ひだるい時にまずいものなし”って言ってな、腹が減ったら何を食っても美味いだ」と、お婆ちゃんが鳥取弁で言ってくれたことを思い出します。 

 話を元に戻します。つまり美味しさは感覚なのだと言うことですね。感覚ということはその時に感じたことで美味しさも変わってくるということです。先にステーキやタイ焼きの話をしましたが、これらは食べたものをその味として認識した時に感じる「味」ですのでこれも感覚としての味です。でももう一つの感覚というものもあるように思います。「ひだるい」と同じく食べる時の感覚によるものも大きいのではないかと思います。 

 ひだるい時に食べたら何を食べても美味しく食べられます。 

 ・・・私はひだるさだけでなくもう一つ美味しさを増す感覚もあると思うのです。それは「楽しさ」「温かさ」「安らぎ」「嬉しさ」といった家族と一緒に食事をするときの感覚です。「団らん」とでも言うのでしょうか、大勢の大家族と食べる時の楽しさと、お子さん達と食べる時の温かさ、夫婦二人で食べる時の安らぎ、猫ちゃんやワンちゃんと食べる時の嬉しさと色々あると思います。これらって料理を単なる「食べる物質」としてではなく、美味しいと言う感覚をもっともっと大きくしてくれるものなのではないかと思います。 

 食卓に並んだ料理を食べて「あー美味しかった。ねぇお母さん」最高ですね。 

 

 はい、今回は美味しさには物質としての美味しさだけでなく感覚としての美味しさもあるのではないかなと言うことについて書いてみました。 

それでは次回も乞うご期待です。さようなら。 

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