2024年3月25日週:うちの看板娘

みなさんこんにちは。先週大相撲の宮城野部屋の事を書いたのですが、やっぱり親方や部屋がゴタゴタしていると、所属しているお相撲さんは勝負に集中できないようで、宮城野部屋所属の力士はなかなか本調子になれないようです。幕下付足しで今場所デビューした松井さんは、鳴り物入りで各界入りしたにもかかわらず14日目で5勝2敗とそれほど振るわず、大谷さん・・・メジャーリーガーではないですよ、大相撲宮城野部屋幕下38枚目の大谷さんです・・・は1勝6敗と大きく負け越しています。たった一場所で関取(十両)に返り咲いた伯桜鵬関は14日目を終えて8勝7敗とやっと勝ち越している状況です。相撲ファンというわけではないですが、鳥取県関連力士(宮城野部屋も注目です)が振るわないと相撲を観ていてもいまいち盛り上がらないですね・・・と、主人が言っていました。
私は相撲の事はよくわかりませんので、誰が勝っても、別に盛り上がらなくてもいいのですが、主人の話を聞いていると、ご自身が所属している相撲部屋の事で自身の相撲に集中できない状態はちょっとかわいそうですね。特に部屋の看板力士・・ではなく看板である元横綱白鵬の宮城野親方のことで色々あると本当に大変ですね、可哀そう。やっぱり看板は大切ですね。
ということで今回はうちの看板、、娘について書いてみたいと思います。え?看板娘だから私の事かって?・・いえ、違います。私など到底及ばないうちの看板娘です。うちの店主である義母(主人の母)のことです。

 義母は昭和の初めの生まれ(個人情報になりますので細かくは書きません)で、現在80歳を大きく超えています。それどころか90歳の声も聞こえてきています。ですが元気です。世間では90歳の声が聞こえてきているお年寄りはたくさんいると思いますが、義母はこの年でも走れます。テレビのコラーゲンとかのコマーシャルで80歳くらいの方が「これ(コラーゲンの入った商品)のおかげで歩くのが楽になりました」とか「スッポン(のエキスの入ったサプリ)を飲んで元気になりました」と言っていますが、義母はコラーゲンもスッポンも飲んではいませんが、元気ですし走れます。網代港市場に魚を競りに行くのです(今は少し休憩中で行ってません)が、そこで気になることがあったり、競り終わったお魚を確認するときなどは走ります。とても80歳を大きく超えたおばあさんとは思えないくらい走ります。両方の手を握り締めて、おへその両側少しうえのところに固定して「イッチニ、イッチニ」と走ります。結構な速さで走ります。凄いと思います。私は若いころに膝を痛めたせいか義母のように軽快には走ることができません。義母は凄いです。口では「歳を取った」とか「疲れてもうだめだ」とか言いますが、本当に元気です。
義母は元気なだけでなくとてもよく喋ります。思いついたことはすべて喋ります。いつでも喋ります。義母は私たち夫婦が住んでいる家から歩いて5分ほどのところに一人で暮らしています・・・ちょっと違いますね、元は私たち夫婦も義母が住んでいる家に暮らしていたのですが、15年ほど前に歩いて5分のところに家を建てて住んでいます。ですので、会話は電話です。私たちが義母の家に行ったときは直接会話をしますが電話での会話が多いです。特に晩御飯の準備をしているときとか晩御飯を食べているときは電話で会話します。

ある日の会話です。
 トゥルルル(呼び出し音)~トゥルルル~ ガチャ(電話に出た音)
 私 はい、もしもし
 義母 あ、〇〇さん(私の名前)。今食事中よね、ごめんね、スピーカーにして聞いておいてくれればいいから
 私 ・・は、はい
 義母 あのね、今日◇◇さん(親戚)に電話をしていたのね。そこで話をしていた時にその話になったんだけど・・・略(長いから割愛します)・・・△△が□□になったのね。で、□□を○○にしようとしたんだけどうまくいかないのよ。でねやっぱり△△にしたいと思うのだけど・・・
私 ・・ん?なんか、わからない。
義母 なんでわからないのよ、◇◇さんに電話をしていて・・・略・・・△△が□□になったのだけど、□□を○○にしようとしたのよ。だけどうまくいかないのよ。△△にしたいと思うのだけど、ってことよ
私 ちょっと待ってね。・・・△△はなんで□□になったの?
義母 うん、たぶん私が何かをしたせいだと思うのだけど・・。
・・・
どうやら義母は自身のスマホをいじっていたら何か設定を変えてしまったようで、それを元に戻そうとして深みにはまってしまい元に戻せなくなったようなのです。これを言うために起こった出来事の最初から話し始めます。私は慣れているためじっと聞いていますが、スピーカーで聞いている主人は小声で私に「なんで関係ないことを話しているんだ?」と聞いてきますが、「全部聞かないと話がややこしくなるから聞いてあげないとだめなの」と説明します。主人は聞いているのが面倒くさいようですが、義母はずっと喋っています。本当によく喋ります。

 義母はとても強い信念を持っています。もちろん仕事に対しても強い信念を持っています。特に「お客様には良い品をお安くお届けしなければならない」ということに対してはとても強い気持ちを持っています。時には商売そっちのけで小売店様に商品をお届けしています。網代港市場での仕入れ値がどうであれ、商売抜きの価格でお客様にお届けしています。これはとても素晴らしいことだと思います。主人は「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし・・近江商人の経営哲学)が理想だけどな・・まあお袋はこの考え方で今までやってきたのだからな」と言います。私も主人に賛成ですが、義母の気持ちもわかります。
 ある時、義母が主人に「今日ね、▽▽さん(お客様)から、最近休んでいるようだけど出て来ないの?看板娘が来ないと寂しいね、と言われたのよ」と、嬉しそうに話しているのが聞こえました。主人は「か、看板、娘・・・」という感じでしたが、お客様からするとお客様の事を第一に考えている義母はやっぱりうちの店の看板なのですよね、娘かどうかは別として。うちの看板娘さんはまだまだ元気です。みなさまこれからもよろしくお願いいたします。

 それでは次回も乞うご期待です。さようなら。
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