みなさんこんにちは。最近無茶苦茶暑いですね。まだ6月の中旬だというのに先週は真夏日、30度を超える日が何日もありました。これは鳥取地方だけでなく全国的にそうでしたね。暑いです。梅雨に入るかと思えばまだまだ梅雨は先になりそうですし、本当に暑くてたまりません。ただまあ、田植えをしたばかりの稲にはこういったお天気が結構いいみたいで、ほんの少しの数本の苗で植えられた稲は、お日様の光とたっぷりの水を吸ってすくすくと育ってくれています。分けつ(ぶんけつ、苗の根元のところから新芽が伸びて株が分かれること)も順調で、田植えをした時の頼りない苗たちが青々としてしっかりとした稲に育っていってくれるのがよくわかります。・・・何度も言いますが、まだ6月中旬だというのにカンカン照りで30度越えって・・・、やっぱり地球は壊れてしまったのでしょうか・・・やっぱりGX、グリーントランスフォーメーションですね。CO2排出量削減、クリーンエネルギーとかそういった大それたことではなくて、一人ひとりにも色々やれることがあるのではと思います。ガソリン車ではなく、電気自動車に乗るとか・・・、そうそう、最近は田舎のお年寄りでも電気自動車ならぬ電動シニアカーという電気自動車に乗っている方を見かけます。良いことですね。因みに、この電動シニアカーというのは、結構コマーシャルでよく見かけますが、お年寄りが利用されるもので、椅子に直径10cmほどのタイヤを4個と手すりに似たハンドル状のバーがついたバッテリーで動く乗り物ですが、見た目は椅子です。
先日ドキッとしたことがありました。田植えが終わった田んぼの水の確認をしようと田んぼに行った時の事です。いつものように軽トラックに乗って、うちの田んぼへの農道を走っていました。その農道は、農道と言ってもセンターラインがある片側1車線の結構広い道路で2m弱の歩道もついています。歩道の向こう側(道路の反対側)は1.5mほどの高さの手すりを兼ねたようなパイプ状の柵が設置してあり、その向こうには幅3m深さ1mほどの農業用用水路があります。今の時期の農業用用水路・・・言いにくいですね用水路です・・・は田植え(代搔きには大量の水が必要)や田植え後の苗のため(苗には水が欠かせません)に結構水深が深くなっています。その農道をいつものように特に何かを考えるわけでもなく、窓から入ってくる風を心地よく感じながら走っていました。
すると、農道が行き止まりのT字路につく直前の歩道の上に、電動シニアカーが止まっていました。ちょっと不自然に止まっていました。田んぼに向かっていた私は、いったんはそのシニアカーをやり過ごしました。でも、なぜかどうしても気になって引き返しました。軽トラックを停めてシニアカーに近づいてあたりを見渡しました。誰もいません。横の用水路の中を、身を乗り出して見てみました・・・ちょうどそこは農道の終わりでもあり、手すり状の柵もないところでした・・・。ここにも誰もいませんでした。「ひょっとして乗っていたお婆さん(・・勝手に思い込み)は何かの拍子で用水路に落ちてしまったのでは?」と、そして「この時期田んぼ用に用水路の水かさが増しているため流されてしまったのでは・・」と少々心配になってきました。辺たりを見渡しましたがお年寄りっぽい人影はありません。お年寄りどころか若い人も子供もいません。「えー・・流されちゃった・・?(冷や汗)」と心の中でつぶやいたときに、用水路の向かいに建っている納屋のところで誰かが動く気配がありました。
見ると、80歳は超えているであろうと思われる薄いグレーのジャージ上下を着たおじいさんが、ごそごそと何かをしていました。くどいですが、その納屋は農道の突き当りのT字路のそばですが用水路の反対側です。そこに行くにはT字路を曲がって用水路にかかった橋を渡って行く必要があります。シニアカーに乗っていたおばあさんがそこにいるはずがありません。私は、おじいさんがひょっとして何か知っているかもと思い、「このクルマ(シニアカーのこと、おじいさんには通じていたようです)に乗っていた方はどこに行かれたかわかりませんか?」と聞くと、「○▽×だ」とよく聞き取れない答えが返ってきました。「はい?」と聞き返すと、「ワシだ」と。「え?!ここにクルマを停めてそっちまでいかれて作業をされていたんですか」(私)、「うん、まあ面倒だから・・・」(おじいさん)、「あ、そうですか、クルマだけがあるから乗っていた方が(用水路に)落ちたんじゃないかと思って見に来ました」と私が言ったら、おじいさんは「あー、ありがとうございます。あははは」でした。良かったです、事故ではなくて。良かったです、大変なことになっていなくて。良かったです、勘違いで。ホッとしました。
いやー、思い込みというのはあまりよくないですね。“おばあさん”と勝手に思い込んでいたり、用水路に落っこちたと勝手に思い込んでいたり・・・。思い込みはよろしくなかったかもしれませんが、でも、今回の私の行動は間違っていなかったと思います。万が一、本当に事故が発生していたとしたら、万が一、本当に用水路に落っこちていたとしたら、万が一・・・。
今より若いころは今回のようなことがあっても、何も気にならなかったと思います。うーん、ひょっとすると、若いころというよりも単身赴任で都会にいたころと言い換えたほうがいいかもしれません。そのころは他人様の事はあまり気になりませんでしたし、気にしている余裕はなかったような気がします。あ、都会がダメで、田舎が良いと言っているつもりはありません。私自身の生活がそうだったような気がするという意味です。田舎暮らしの今は、少しは気持ちにゆとりができたのかもしれません。みなさんもどうですか、田舎暮らし・・・って、いきなりは無理ですね。ただまあ、どこにいても気持ちにゆとりをもって生活できたらいいですね。
はい、今回はドキッとしたことについて書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。