みなさんこんにちは。
暑い日が続きますね。猛暑とか酷暑とか言いますが、慣れると猛暑が猛暑でなくなってきますね。少し前は35度とか36度になると、その「35度」と聞くだけで気持ちが折れてしまっていましたが、最近は35度でも「あ、それくらいか」と、それほど猛暑、酷暑という感じがしなくなってきています。適応能力と言えばいいのでしょうか、それともやっぱり慣れなのでしょうか・・慣れも広義では適応能力的なものだと思うのですが・・本当に人間って不思議ですね。不思議と言えば先週ちょっと不思議な出来事がありました・・というかどちらかと言えば不思議というよりも「変だな」と感じた出来事がありました。今回はそのことについて書いてみたいと思います。
◆引っ越し
その日は身内(Aさん)の引っ越しがありました。Aさん夫婦は夫婦二人暮らしでそれほど荷物も多くありません。当初Aさん夫婦は業者に頼むと言っていたのですが、業者だと安く見積もっても15万円はします。でもレンタカーを借りて自前で引っ越しをすれば3万程度で済んでしまいます。そこで、私がいつもの男前ぶりで、レンタカーで引っ越しを手伝ってあげることを提案しました。Aさん夫婦は遠慮をしていたのですが、半ば強引に「まあまあ、いいからいいから、任せておきなさい」と、私はレンタカー(コンテナ付き2トントラック)の予約をしました。
引っ越し当日朝、私たち夫婦は少し早起きをしてその日の予定を済ませてからレンタカー屋さんにトラックを借りに行きました。係の方は、営業開始時間よりも少し早めに着いた私に嫌な顔ひとつせずに気持ちよく対応してくれました。私たち夫婦は借りたトラックにAさんに頼まれた荷物を積んで出発しました。空は青く晴れ渡っていて、山には木々の緑、田んぼには穂が出た稲わらが風に揺られていてとても気持ちのいいドライブをしながら、Aさん夫婦の現住まいのあるK市に向かいました。当たり前のことですが、トラックはとても快調でエアコンの効きもよく、久し振りに夫婦の会話を楽しみながらの楽しいドライブでした。
現住まいから2トントラックに荷物を満載して、引っ越し先のアパートがあるO市に到着したのはほぼ予定通りの夕方6時ごろでした。途中、想定より多かった荷物をトラックに積むために一度積んだ荷物を降ろしてやり直しをするなど、スムーズにいかない中で、でもどうにかこうにか荷物を積んで引っ越し先に到着することが出来ました。引っ越しは荷物の搬入後の片づけが大変ですが、それはAさん夫婦に頑張ってもらうとして、私たち夫婦は荷物を無事引っ越し先に送り届ければミッションコンプリートです。
◆異常発生!
引っ越しが完了した後は地元に戻ります、また楽しいドライブの続きです。時間は夜の7時半を過ぎていましたが都会の夜はとても明るいです。まだまだ宵の口で賑やかな街並みを後にして一路鳥取に向かいました。2トントラックはオートマチックミッションで、ギアをÐレンジにしてオーバードライブスイッチをオンにしておけば高速道路でもエンジン回転数1,500回転もあれば時速90㎞で走ってくれます。トラックのドライビングポジションの良さと、エンジン回転数の低さから騒音もそれほどでもなく、引っ越しで疲れた体ですが会話を楽しみながら夜の山あいの高速道路を快走していました。
すると突然、「ピン!」という小さな警告音とともにメーターパネルの液晶モニタに派手な黄色に黒抜き文字で「エンジン系統異常!」と表示されているではありませんか。私は、レンタカーはトラック含めて何度も借りていますがこんなことは初めてです。レンタカーどころか、免許取得後40年以上経ちますが自分の車でも家人の車でも友人の車でも「異常!」という表示を見るのは初めてです。それはそれは驚きました。しかも、時間は夜9時を過ぎていて、山の中を走る高速道路の上です。万が一、エンジンが止まったら真っ暗な山の中に取り残されてしまいます。
焦った私は、とはいえ走っているトラックを停めるわけにもいかず、横に乗っている家内(奥さんのこと)にググってもらうことにしました。キーワードは「ディーゼルトラック エンジン系統異常」です。機械にはあまり馴染みのない家内ですから、すんなりと答えが出てくるわけがありません。それでも、何度か繰り返すうちに、マフラーのフィルターの整備が必要であること、黄色の警告は超深刻な問題ではないことがわかってきました。少し安心した私は、「まあいいか」と夜の高速道路のドライブを楽しもうと気持ちを切り替えました。するとそれから何度も、何度も、数分おきに黄色に黒抜き文字で「エンジン系統異常!」が表示されます。深刻な問題ではないにしてもこれほど何度も、しかも数分おきに表示されると心配になってきます。しつこいですが、時間は夜の9時を過ぎています。山の中の高速道路です。
◆プロに相談
ここはやはりプロに相談すべきだろうと、レンタルの説明資料の中から「故障」という項目を家内に見つけてもらい、0120で始まる番号に電話をかけてみました。電話に出た係の方は、この番号はメカニック担当で故障の際の対応窓口ですとのことで、こちらの症状を伝えても何も教えてくれませんでした(ここでいう故障というのは全く動かなくなった状態のことらしい・・変なの・・)。それでも粘って粘ってなんとかこの状態が放っておいてよいのかどうか、エンジンへの負荷を減らすためにエアコンを切っているが暑いからつけて良いか教えてほしいことをお願いしました。すると、担当の営業所に連絡してみるとのことで数分間電話の保留音がしました。保留音から係の方の声に戻ると、営業所は営業時間外のため連絡が取れないこと(そりゃそーだ、私も0120にかける前に営業所にかけましたが出ませんでした)、黄色は警告だからすぐにどうこうなるという状態ではないこと、エアコンは使ってもいいことを教えてくれました。ただその時、係の方から「あとどれくらい走行されますか?」の質問に「100㎞くらいです」と答えた際に係の方が「え、100㎞・・・」と小声で呟いたのがとても気になりましたが、私は半ばあきらめ口調で「では、このまま走り続けて、エンジンが止まったら対応してくれるということですね(多少の嫌み交じり)」と確認して、そのうえで「液晶モニタに表示される警告に困惑する客は多いと思うのに専用の電話窓口がないのはどうかと思う。できれば窓口設置を検討してほしい。これは1営業所の問題ではなくNレンタカーとしての問題だと思う」ことを伝えて電話を切りました。
◆なんか変だな
警告表示はその後も到着するまで何回も表示されました。その度にドキドキしながら、家内と二人で「楽しくないなー」を繰り返していました。なんとかかんとかエンジンは停止することなく帰ってくることが出来ました。でも、電話窓口がないこと含めてのこの対応はなんか変だなと感じました。それと、なぜかちょっとだけ損した気分でした。
翌朝トラックを借りた営業所にクルマを返しに行った際に、今回の事を伝えました。すると、係の方は事務的な口調で「わかりました。見ておきます(確認しておきます)」とだけ。このこともちょっとなんか変だなと感じました・・・。なんだかなぁ
はい、今回はレンタカーを借りて、その目的(引っ越し)は達成できたのですが、ちょっと変な気持ちと損した気持ちになった出来事でした。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。