みなさんこんにちは。先日ちょっと変わった・・どちらかというとちょっと不思議なことがありました。
その日もいつものように鳥取網代港市場で競り落とした注文の品をお客様に配達した後の事でした。トラックを駐車しようと前方を見たらパトカーが止まっていました。私は「こんなところで何をしているんだろう」と見ると、お巡りさんがパトカーのトランクから三角表示板と何かを出していました。私のうちは網代港に通じる大きな道路、道幅10mはあると思います・・と言っても国道でも県道でもなくただの町道のようですが・・に面しています。その大きな道路の路側帯に沿ってパトカーを停めて、三角表示板を出したりと、何かごそごそしていました。
よく見ると、そのもう少し先に派手な緑色のバイクが停めてあって、横にはサイボーグのようなモコモコしたジャケットとパンツを着たお兄さん・・かな?年齢は50歳くらいでそれほど歳は食ってなさそうでした・・が立っていました。そしてその横には、パトカーから取り出したとみられるバッテリーケーブルがありました。「あー、バイクのバッテリーあがりか」(私の呟き)と、パトカーのお巡りさんに近づいていきながら、「ちょっとした工具くらいならあるから持ってきてあげようか?」(私)と問いかけました。するとお巡りさんは「大丈夫、大丈夫」と言いながらなぜここにバイクが止まっているか教えてくれました。
聞くと、このお兄さんは網代港からここまでバイクを押しながら歩いてきたようで、お巡りさん曰く「バッテリーあがりだということだからパトカーのバッテリー直結でエンジンをかけてあげるのだ」とのことでした。ついさっきまでバイクは何事もなく網代港まで走ってきたそうなのですが、突然バッテリーが上がってしまい走れなくなったということでした。網代港からうちの前のこの現場までは距離にすると1㎞から1.2㎞くらいあります。クルマだとすぐですが歩くのは結構しんどいです。それがこのお兄さんはガソリンやオイルの重さを入れて250㎏に迫ろうかというその大きな重たいバイク(zx11というエンブレムがありましたのでカワサキの1100ccのバイクです)を1㎞も押してきたというのです。うーん、凄い・・というかなんで?って感じですね。
ここからは不思議だなと思ったことをまとめてみたのですが、
なんで、それまで普通に走っていたバイクが急にバッテリーが上がってしまったのでしょう?ご存じの方はご存じだと思うのですが、バッテリーは多少弱ってはいても、エンジンをかけてやれば少しずつ充電してくれますので走った後すぐにバッテリー上がりでエンジンがかからなくなることはありません。まあ、稀に古い自動車で、古いバッテリーで夏場にエアコンをガンガンにかけていたら、充電されるよりもエアコンで消費される電力のほうが多くなるためバッテリーが充電されない状態になってしまい、エンジンを停めたらかからなくなることはありますが、バイクにはエアコンなんてついていません。それがどうしてそんなことになったのでしょうか?
それともうひとつ、そのお兄さんは網代港からいったいどこに向かっていたのでしょうか。そのお兄さんには田舎の事がよくわかっていないとしてもここに来るまでの景色で分かったと思うのですが、バイクを押していける範囲でバッテリーあがりを何とかしてくれるショップやガソリンスタンドはありません。なのにどこに向かってバイクを押して行っていたのでしょうか?
もう一つ思い出しました。先にも書いた通りそのお兄さんはサイボーグのようなモコモコしたライダーズジャケットとライダーズパンツを着けていました。バイク乗りは安全のために夏場でも肌を露出させないでバイクに乗ります。当然ですがバイクが走っていないと暑いです。その日は中国地方の梅雨明けが告げられた日でもあり気温は35度を超えていました。ところがそのお兄さんはジャケットを着たまま額から頬から顎から、汗を滴らせながらバイクのバッテリーを露出させるために工具を握っていました。見えるところと言えば顔くらいですので額と頬と顎しかわかりませんでしたが、恐らく、全身、胸も背中も腹も腰も足も全部汗だくだったのではないかと思います。へたをすると熱中症にかかってしまうのではないかという感じでした。でも、そのお兄さんの口からは「暑い」とも「しんどい」とも聞こえてきませんでした。それよりもそのお兄さんはなぜかとても急いだふうで・・いや何かにびくびくしながらというのが当たっているかもしれません・・何かビクビクしながら、何かがばれないように、汗を滴らせながら笑顔を取り繕って作業をしているようでした。ひょっとすると無免許運転?いや、ヘルメットもウェアもブーツもきちんとした装備でしたので無免許運転ではないのではないかと思います。ではなぜ汗を滴らせながら笑顔を取り繕って作業をしていたのでしょうか・・・?
まあ、いいですか、そんなことはどうでもいいですね。ちょっとだけ私の中でモヤモヤした気持ちが残っていますが、考えてもどうしようもないことですね、もう忘れましょう。・・・それよりもここまで読み進めていただいたみなさんの気持ちを考えると申し訳ないですね。結果的にはどうでもいい話でみなさんの5分間をもらってしまったわけですから・・・ゴメンナサイ(汗)
はい、今回は、私は不思議に感じたのですが、結果的にはどうでもいい話でした(笑)
それでは次回も乞うご期待です。さようなら。