2025年1月27日週:心の栄養

 みなさんこんにちは。ついにアメリカではトランプさんが第47代アメリカ大統領に就任しましたね。就任後すぐに100本の大統領令にサインすると息巻いていたそうですが、やっぱりその通りになってしまいましたね、パリ協定離脱とかWHO脱退とか他にもたくさん。日本から1万キロ以上も離れた国の事ですからどうでもいいですか・・・などと言っていると大変なことになってしまいます。トランプさんはアメリカファーストでアメリカの事だけを考えていたい人のようですが、人類はみな兄弟という言葉にもある通りみんなで仲良くしなければいけないと思うのですが・・・。
 ということで今回は心の栄養というテーマで書いてみたいと思います。


◆結婚してよかったかも・・・
 本題に入る前に少し横道に逸れます(・・・といっても全く関係のない話ではありません)。これからする話は私の家内(私の奥さん)に聞いた話です。家内にはとても仲良くしている友達がいます。仮にAさんとしておきます。Aさんには3人のお子さんがいます。3人の一番上は娘さんでその娘さんは結婚して独立しています。そしてお子さんもいます。そのお子さんはまだ2歳前後で、お婆ちゃんであるAさんから見てもとても可愛い子だそうです。そして娘さんのご主人はお子さんをとても大切にしていて、とても可愛がっていて、まさに目の中に入れても痛くないという言葉がぴったりの可愛がりようだそうです。
 ある時そのお嬢さんがAさんに言ったそうです。「お母さん、私結婚してよかったのかもしれない」と。「え?なんで?」Aさんは???と思い、聞き返したそうです。するとAさんの娘さんは少し嬉しそうに、少し照れながら静かに話し始めたそうです。
 この間ね、お休みの日に3人で少し遅めの朝食を食べにファミレスに行ったの。そしたらね、○○さん(娘さんのご主人のこと)がね「僕は幸せだな~」って言うの。どうして?って聞いたら、「休日の朝に大好きな〇子(お子さんの名前)と、お前(娘さんのこと)と僕の3人でゆっくりと会話をしながらご飯が食べられるって本当にいいな」だって。別にどうってことのない普通のファミレスで、どうってこともない普通のホットケーキを食べたのよ。それだけで「幸せだな~」だって。・・・でも、私もなんとなく嬉しくなっちゃった。確かに○○さんと〇子の三人でゆっくりした時間を過ごせるのは幸せだな~って。・・・私あの人と結婚してよかったのかも。
 Aさんが家内にこの話をした時、家内はAさんが嬉しそうに話すのを聞いていて家内もなんとなく気持ちが暖かくなったそうです。Aさんは娘さんの親ですから娘さんが幸せに過ごしてほしいという思いは強いと思います。娘さん夫婦がけんかをするよりも仲良くしている方が嬉しいに決まっています。それが半分のろけにも聞こえるように本当に気持ちが暖かくなるような生活をしているわけですから、それはそれは嬉しかったと思います。

◆心の栄養
 今回のテーマは「心の栄養」です・・そうなのですが、いったいこれは何でしょうね?心の栄養・・・。単に栄養という言葉だけであれば簡単ですよね。でも念のためウィキペディアさんに聞いてみました。「栄養(えいよう)とは、生物が体外(外界)から物質を摂取し、それを、体を構成する(維持する)生活活動を行うなどするのに役立たせる現象」だそうです・・・。あれ?なんか違いますね。ビタミンとかカルシウムとかそんなのを想像していたのですが、『現象』って・・・。と、気になったためもう少し調べてみました。するとどんなサイトを見ても、やっぱりビタミンとかカルシウムとかいうのは栄養ではなく栄養素というもので、栄養というのはそのビタミンやカルシウムという栄養素を摂取して体を活動させたり作ったりすることだそうなのです。ということは今回のテーマは心の栄養ではなく心の栄養素ということになりそうな気がしますが、そんなことは気にしないで書き進めたいと思います。
 では改めまして、心の栄養とは何でしょうか?これについては色々な意見があると思います。実際いろんなサイトに「心の栄養」的なことが載っていました。あるサイトでは心が満たされるものとか、またあるサイトでは心を落ちるかせる言葉とか、またあるサイトでは心を整わせてくれるものとかです。私自身は心の栄養というのは困ったとき、落ち込んだ時に心に響くことやものもそうなのかと思うのですが、でも多くの人は四六時中心が落ち込んでいる人ばかりではないですよね。
 私も結構くよくよするタイプなのですが、大好きなお酒を飲んで気持ちがよくなるとそれまでのくよくよは何だったんだろうと思うくらいスカーッとしますし。お酒を飲まなくても一晩寝たら何事もなかったかのように普通に戻ります。別に酒を飲まなくても一晩経たなくても、少し時間が経つとくよくよもどうでもよくなってしまいます。でも、心の栄養というのはなんとなくですが、欲しいなとかそういうのがあったら嬉しいなと思います。

◆本当の意味での心の栄養
 冒頭にAさんの娘さん夫婦の少しほんわかした話を書きましたが、これって単に「こんなお話があったそうです」で終わることもできると思うのですが、心の栄養ということで考えてみると、これはひょっとするとAさんの娘さんにとってとても大きな心の栄養になっているのではないかと思います。それだけでなくその娘さんのご主人にとってもそれ以上に大きな心の栄養になっているような気がします。娘さんのご主人は「幸せだな~」という言葉を言おうとして口から発したのではなく、本当に心が満たされていたから自然にその言葉が口から洩れたのではないかと思います。
 大好きな、目に入れても痛くない子供と、いつもは仕事に行かなければならないため離れ離れになっている子供と一緒に居られる。ただそこにいてくれればいいだけの子供が、お父さんとお母さんが仲良さそうにしていることで子供自身ももっともっと嬉しく楽しくなる、そんな子供を見ていると本当に幸せがあふれ出る感じになっているのではないかなと思います(あ、念のために書き添えますが、娘さんのご主人は娘さんのことを好きじゃないということではなく娘さんのこともとても大切にしてくれているそうですよ)。で、つい口から出てしまったのではないかと思います、幸せだな~と。娘さんは娘さんでそんなご主人を見ていて、大好きな子供と一緒にいるご主人を見ていて、子供のことを大切に思ってくれるご主人と一緒に居て、こちらも幸せだな~となったのかなと思います。だから、「結婚してよかったのかも」という言葉が口から漏れてきたのでしょうね。
 色々な方が色々な定義をされていますが、私は心の栄養というのはやっぱり心が満たされることなのではないかと思います。栄養素ではなく栄養のほうです。満たされる素ではなく満たされることです。今回のAさんの娘さん夫婦の話は、心が満たされる素は娘さんご夫婦には色々なものやことがあって、休日にのんびりと会話しながら食事をすることとか、大好きなお子さんそのものとか、そんな色々なものやことに囲まれて心が満たされていく。いいですね。そんな栄養が私も欲しい。

◆おまけ
 ここからはおまけです。時間のない方は読み飛ばしてください(笑)
 私の心の栄養は、やっぱり乗り物に揺られながらお酒を楽しむことですかね。以前、単身赴任で家を離れていた時に1か月に何回か実家に帰っていました。移動は長距離バスです。バスは良いですね、座席はゆったりしているし、夜間走行をする際には少し照明を暗くしてくれますので。のんびりと小説を読みながらお酒を傾けて、眠くなったら眼を閉じて、ふんわりゆらゆら最高でした。まさに至福のひと時とでもいうのでしょうか。これが私の心の栄養でした・・・ね、面白くなかったでしょ(笑)

 はい、今回はAさんの娘さんのお話から心の栄養について考えてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。
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