2025年11月3日週:秋の三景 野球、仮装、そしてカタナ

 みなさんこんにちは。今は11月1日(土)の朝10時です(たいていコラムは店が休みの土曜日に書きます)。テレビではアメリカ大リーグのワールドシリーズ、ロサンゼルスドジャース対トロントブルージェイズの第6戦をやっています。大谷翔平選手や山本由伸投手、佐々木朗希投手がいるロサンゼルスドジャースは崖っぷちの二勝三敗でもう負けられない状態です。先発ピッチャーは我らが山本由伸投手です。さっき3回表に3点を取って、3‐0で勝っています。あれ?よく観たら1点取られて3‐1になっていました。・・・って、私はそれほどロサンゼルスドジャースの大ファンというわけではないのですが、NHKのニュースでは必ずと言っていいほどこのワールドシリーズのことをやっていて、私が大リーグの素人でも色々と頭に残っています。アメリカの野球のことですのでどちらが勝ってもいいのですが、でもやっぱり日本人選手に活躍してほしいですので、ロサンゼルスドジャースには頑張ってほしいですね。

 テレビの話でいくと、先週末の10月31日(金)はハロウィンという催しというかお祭りというかイベントがあったそうですね。毎年渋谷のハチ公像のあたりに若い人が集まってお酒を飲んでワイワイやっているみたいです。私自身はハロウィンというものが何なのかわかりませんし、真剣になって勉強してみようということも思ってはいないのですが・・・あ、一応調べてみました。
 ハロウィンというのはもともとはずっと昔のケルト人と言われる人たちがやっていたサウィン際というものが起源だそうです。ケルト人というのはヨーロッパの真ん中からイギリスも含めた西側辺りに住んでいた人たちだそうで、サウィン際とは農作業の終わりと冬の到来を告げるということで1年の終わりと集まりをお祝いする祭りだそうです。毎年10月31日から11月1日に行われるものだそうです。そのお祭りの時はあの世とこの世が最も近くなるということで、死んだ人の霊も帰ってくると言われているそうです。その時死んだ人の霊だけでなく悪霊も来てしまうと信じられていて、その悪霊から身を守るために仮面や火を使ったそうです。これが現在の仮装につながったと言われているそうです。現在では仮装を楽しむ世界的なイベントになったそうです。ついでに、ではなんでカボチャを顔の形に掘ったりするのかというと、元々アイルランドではカブを使ってランタンを作っていたそうなのですが、アメリカに伝わるとカボチャに変わったそうです。
 と、今はハロウィンのことが分かったのですが、知らない時には「なんで仏教国(・・と言っては言い過ぎかもしれませんが日本人のうち45%以上の人が仏教徒だそうですのでまあ仏教の国と言ってもそれほどおかしくはないと思います・・)の日本でキリスト教のお祭りをやっているんだろう?」ととても不思議に思ったのですが、その理由がわかってみると、両手を挙げて大賛成とまでは行きませんが、別にハロウィンを楽しんでもいいのではないかなと思います。それはそれとして、知らないというのはやっぱり駄目ですね。ハロウィンがキリスト教のお祭りと勝手に思い込んでいたのですから。先にも書きましたがハロウィンは宗教関係なく大昔のケルト人が行っていたお祭りが始まりですので。何事も勝手な思い込みや決めつけは良くないですね。今後気を付けます。

 先日バイクのユーザ車検を受けてきました。
 ちょうど10年前になりますが、30年以上も前に新車で買った1100ccのバイクのレストアをやりました。新車で買ってレストア(再生)って、どういうこと?と思われる方も多いと思います。実はそのバイクは車庫の奥に仕舞ってあったのです。仕舞うというか車庫の片隅に置いておいたという方が正解かもしれません。買ってからしばらくはちょこちょこ乗っていたのですが、忙しさと、それだけでなくバイクの大きさ(全長2m25㎝で幅は74㎝)とその重さ(装備重量250㎏超)からなかなか乗るタイミングが難しくなってきて、車庫の片隅に15年以上眠ったままになっていました。
 ある時、遠くに住んでいた親戚のおじさんが遊びに来ていた時に、タイヤからは空気が抜けてホコリを被った大きな鉄の塊りを見て「おい、このバイクまだまだ乗れるぞ」と言いました。このおじさんはベテランの整備士で何十年もバイク屋さんをやっていて、自身もロードバイク、オフロードバイク、トライアルバイクに乗る、超が付くほどのバイク好きでした(昨年の1月に亡くなってしまいましたが・・・)。このおじさんの一言で私のバイクいじり熱に火がついてしまい、火がついてから約半年で修理、レストアが完了しました。
 修理開始前はフロントフォークはのオイル漏れでまともにダンピングしない、ブレーキは効かない、というかブレーキレバーやブレーキペダルが動かない、エンジンは勿論かからない、ガソリンが腐っていてまともにシリンダー内に混合気がいかないと、・・・バイクやエンジンの事がわからない方にとってはチンプンカンプンですよね、失礼しました。まあ、兎に角、そこかしこが壊れたバイクでしたがこれを修復、再生しました。
 エンジンがかかった時は無茶苦茶、とても、物凄く嬉しかったです。ほぼ素人に近い状態の私が、壊れた部品とパーツリストの絵を見比べながら「たぶんこれだ」と部品を発注して、届いた部品を取り付けたり交換するために、マニュアルや動画を見ながら何とか取り付けて。でも「あれ?なんか違うぞ」と一度取り付けたブレーキホースを外して、フロントフォークの内側に正しく付け直したり、プラグを外した状態でエンジンをクランキングさせてしまい、辺り一面にガソリンが飛び散ったり、フロントフォークを取り付けようとエンジンの下に入れたジャッキを上げていたら車体がひっくり返りそうになったりと色々ありました。でもなんとかかんとか、車体の組上げ、ブレーキのオーバーホール、キャブレターの分解、組上げ、調整まで終えてやっと出来上がった時、完成した時の感動といったら言葉に表せないくらいでした。思わず「おーい、来てみろ!」と家内を読んで満面の笑顔のを私を撮ってもらったくらいです。いやー嬉しかったです。
 そのあと試運転と称して港の広い道路を走ってみましたが、どこもおかしくありません。アクセルを開けたらグイグイ加速していきますし、ブレーキを掛けたら当たり前に止まります。もちろんライトを灯けても方向指示器を灯けても普通に当たり前に点灯、点滅してくれます。ホーンもブレーキランプもメーターも全然普通に動いてくれます。10年以上眠っていたGSX1100Sカタナが見事復活しました。蘇りました。

 この復活作業、再生作業は10年前の作業ですが今でも鮮明に覚えています。夏の暑い日も秋深まった寒い日も一心不乱にやりました。この時です、人間やろうと思えばなんでもできるんだなと思ったのは。やる気と根気と情熱さえあれば何でもできるのではないかと思います。「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山さん)」です。この言葉が私の座右の銘です。
 蘇ったカタナのユーザー車検は今年で6回目になります。あの大変だったレストア作業をやってからもう10年が経ちました。お陰様で今年はタイヤとバッテリーを新品にして臨んだこともあり、蘇ってから10年が経過しましたが無事合格することができました。私、このカタナのユーザー車検を受けるたびにあの頑張った自分を思い出し、「うんうん、出来る出来る。頑張ればできるんだ」と自分に話しかけています。

 はい、今回は最近の出来事と思い出したことを書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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