2025年3月31日週:珠玉の名言

 みなさんこんにちは。早いもので2025年も1/4が終わってしまいました。遂に4月です。4月はいいですね、新学期新年度新入社員新入生と新しい世界に飛び込む人たちで賑わってとてもいいと思います。そこで今回は、年度の幕開けに相応しくある方の残した名言について考えてみたいと思います。

 その方というのは中部銀次郎(なかべぎんじろう)さんという方です。アマチュアなのですがゴルフがとても上手な方で日本アマ(日本で一番上手いアマチュアゴルファーを決める大会)を5回も優勝した方で、一時は「プロより強いアマ」と称されたこともあるそうです。ゴルフをやらない方は何のことだかさっぱり分かりませんよね、失礼しました。まあ、要するにゴルフが物凄く上手い人という事です。1942年生まれですでに亡くなられていますが、この方の語った言葉はとても含蓄があり、多くの本にもなっています。私も何冊か持っています。そんな中部銀次郎さんが語った言葉の中でも、珠玉と称された10の言葉を発見しました。
 実はこれ、ずっと以前、2020年6月4日の日経新聞電子版のスポーツコラムコーナーに載っていたものなのですが、久し振りに引っ張り出してみて「やっぱりいいな」という事で今回持ってきました。ゴルファーからしたらとても有り難い言葉なのですが、よくよく噛み締めてみると、我々の仕事や普段の生活にも役立つのではないかと思うところもあります。とういう事で、今回はこの10の言葉をご紹介しながら色々と考えてみたいと思います。
 あ、少々・・かなり?・・長くなりそうですので、時間のない方は以下の①②③・・の部分だけでも目で追って、気になるところだけを読んでもらっても良いと思います。
「 」の部分は日経新聞に載っていた中部さんの言葉です

◆◆ 中部銀次郎語録 珠玉の言霊10
①「起こったことに鋭敏に反応してはいけない。やわらかくやり過ごす」
「いちいちそれに一喜一憂していたのでは体が持ちません。いや、体は持つかもしれませんが、・・・心が乱れて普段通りのスイングもできなくなります。ミスをして怒る人がいます。それは自分の実力を過大評価しているといっていいでしょう」
◆→のっけから難しいのがきましたね。ゴルフだととてもよくわかるのですが、普段の仕事や生活に当てはめるのはちょっと難しいですね。でも、事にあたって一喜一憂してはいけないというのは、何かをやっている時に何かが起こってもそれを冷静に受け止めた上で対処策を講じるということと捉えたら良いかもしれませんね。「冷静に」、いい言葉ですね。

②「すべてのことをあるがままに受け入れる」
 「ゴルフでは何が起こるかわかりません。何が起こってもおかしくないのがゴルフですから、あらかじめそれなりの心の準備をしておく必要があります」
◆→これも①と同じで「冷静に受け止める」ということですが、ここには「準備」とあります。普段からの心構えを含めた準備という事になるのでしょうか。

③「言い訳はしない」
 「たとえどれほど悪い条件のもとでミスを犯したとしても、結局それは、自分の技の未熟さに帰さざるをえません。ミスの原因は自分にあります。そう思えば、言い訳などできるはずがありません」
◆→これは、私のゴルフで考えると・・・耳が痛いです。ミスをしたらついつい言い訳が口をついて出てしまいます。仕事や生活で考えると「ミスの原因は自分」ですので誰かに文句を言ったり八つ当たりをしても仕方がないという事ですよね。ミスは自分で受け入れて次に生かすという事ですね。

④「プレー中は、余計なことは言わない、しない、考えない」
 「ゴルフでは、歩いている時間が長くあります。その間、ナイスショットあるいはミスショットの原因について、自分なりの考えをしっかりとまとめながら歩いているか、それとも害にはなるけど益にはならないことをペチャクチャしゃべりながら歩いているか。この差はとても大きいものです」
◆→これも耳が痛いです。本当に中部銀次郎さんは凄いですよね、これも私の場合のゴルフあるあるですので。仕事で考えると「余計なことはしない」というのは当たり前のことですよね。普段やらないことをやった時に限って失敗や後で面倒なことになったりしますので。

⑤「ゴルフは心のゲームである」
「見栄や高望み、あるいは不安や迷い、これらは心の不純物です。心技体のうち最も持続しにくいのが心。技術が低下するのは心に原因があるといっていいのです。体を動かすのも心。自分の心と正直に、素直に、謙虚に向かい合うように努力したいものです」
◆→ですよね、「気」を持続させることはとても大切だと思いますが、なかなか出来ないですよね。仕事で考えると当てはまることはなさそうに思えますが、ちょっと視点を変えると「そのことを成し遂げるために気持ちを緩めずにやる、やり続ける」と考えればやっぱり当てはまりますね。

⑥「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
「禍福はあざなえる縄のごとし、という言葉があります。ゴルフでは、望ましいことと望ましくないことが五分五分で起こります。だとしたら、福を望むより、禍を覚悟しておいたほうがいいと私は思います。たとえ最悪な事態に直面しても最善を尽くす。よくいわれるように、人事を尽くして天命を待つ。そういう心境でプレーしていれば、どのようなことが起ころうが戸惑うことはなくなるはずです」
◆→仕事中にあざなえる縄のように禍(わざわい)と良いことが交互に来られては困りますが、「禍を覚悟」しておくというのは大切な事ですよね。どんなことが起きても、それが事前に分かっていて、いつでも来いという覚悟で対策を講じていたら、戸惑ったり、停止したりすることはありませんからね。

⑦「原因は何であれ、結果は潔く受け入れる」
「ゴルファーはどのような原因でどのような結果を招いても、その結果を受け入れる責務を背負っています。その点、ゴルフは実に潔いゲームといえます。すぐにミスを忘れるのは難しいですが、最初からミスを許容するようにすれば、ゴルフは楽になります。許すということは、ミスを認めること。ミスを素直に潔く受け入れる心を持っていれば、ミスの原因究明も正しくできるのです」
◆→私のゴルフで考えると、『はい、ご尤も。アドバイスありがとうございます』なのですが、仕事で考えると、これもやっぱり何かが起こっても大丈夫なように対策を講じておくというリスク対策の話になりますね。うんうん。

⑧「ゴルフには平均の法則が作用する」
「ゴルフは確率のゲームです。1ラウンドのうちには、ラッキーもあれば、アンラッキーもあります。ナイスショットとミスショットも、大体交互にやってきます。大たたきをしても腐ったりしないで、どこかでいいこともあるだろうと、気楽に構えていれば必ずいつか流れは自分に来るものです。ラッキーとアンラッキーは必ず同じ数になるはず。それをアンラッキーばかり嘆いて、ありもしない技量を発揮しようとして取り返そうとするから泥沼にはまるのです」
◆→これも私のゴルフではあるあるですね。『あと最終ホールをボギーで上がったら久々の100切りだ!』と臨んだ最終ホール。250ヤードのナイスショットをしたと思ったら、2打目でドダフリ、3打目はチョロ・・・。上がってみたら3オーバーで、結局はいつもの100オーバーなんてよくある話です(あ、私のことですよ 汗)。仕事で考えると・・・これはなかなか無いですね。いや、あってはいけませんね。

⑨「次善を求めて、最善を尽くす」
「私はいつでも百点満点のショットは求めません。普段からそういうゴルフをしていないからです。最善を尽くして最善を求めるというのは、自分に三重苦を強いるようなものですから、それをはねのけるだけの精神力が要求されます。失敗したときのリスクを背負って、最善を尽くせる可能性は極めて小さいのです。それだったら、多少遠回りでも右の安全圏を狙い、次善を求めて最善を尽くすことです」
◆→これは(・・も)いい言葉ですね、ゴルフとか仕事とかは別にして。いつもこの気持ちで臨めばゴルフも仕事も大失敗はしないでしょうね。でも、ゴルフではついつい百点満点のショットができる想定で最善を求めてしまうのが私の悪い癖です。反省。

⑩「ゴルフは「姿勢」が問われるゲームである」
「『姿勢』とは、体の構え(アドレス)と、心の構えの両方です。ゴルフは、アドレスに始まって、アドレスに終わるといっても過言ではありません。それほど、ゴルフではアドレスが大事です。また、プレーする上では、心の構えも問われます。心の構えがその人のゴルフを決めるのです。日常生活の過ごし方ひとつで、ゴルフぶりは確実に変わります。ゴルフとは、そういうものです」
◆→これも一見、仕事には当てはまらないように感じますが、「心の構え」に着目したらどうでしょうか。仕事で何かを計画する時、それを実行する時に「自分はこうやっていくんだ」「多少の困難は乗り越えてやっていくぞ」という心構えを持つだけで、全然違ってきますよね。

 と、ここまで一気に来てしまいましたが、もう一度よく見直してみると、やっぱり、ゴルフも仕事も段取り、準備、リスクへの対策がとても大切という事に帰着したような気がします。

はい。今回はいつもより少し長くなってしまいました、ゴメンナサイ。でも、とてもいい言葉です。新しい年度の始まりですのでこの言葉をかみしめて毎日を頑張って行きたいと思います。
 それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

 

ブログに戻る