2025年4月21日週:先週に続いてお医者さんのお話です

 みなさんこんにちは。・・・どうなってしまうのでしょうね、トランプ関税。先日赤沢亮正経済財政担当大臣がアメリカに行ってベッセント財務長官と通商代表部(USTR)のグリア代表と関税交渉をされていましたが、あ、トランプさんとも会談されたそうですね。それによって劇的に何かが変わったわけではないですが、なんかいい感じに進みそうな感じも・・・。これからどうなってしまうのでしょうか・・・。

 ということで今回もAさんに聞いた話です。前回もお話した通りAさんにはちょっとした持病があります。Aさんのかかりつけ医の先生(X先生)が入院中であるため総合病院に行ったのですが、ちょっとした事情で診てもらえなかったことを前回お話しました。今回はその続きのお話です。では始めます。

 AさんがX先生に診てもらう代わりに行った総合病院で診てもらえないまま帰ってしまったため、薬をもらうことが出来ませんでした。Aさんの飲んでいる薬はそれほど効き目が強いものではありませんが、毎日飲んでいるものですので1日でも欠かすと体にどんな影響が出るかわかりません。Aさんはかかりつけ医院の看護師さんに聞いた総合病院以外にどこか見てくれるところがないかと考えました。すると総合病院とは別のお医者さんがあることに気が付きました。その医院はかかりつけ医院よりも少し大きめの医院で専門もAさんの持病も診てもらえるところでした。Aさんは早速行ってみることにしました。
 受付は普通のクリニックと言う感じで応対も普通で特に不満は感じなかったそうです。待合室には上がり座敷のようなちょっとしたスペース、恐らく災害の時にはそこに患者を寝かせられるように作ってあるのだと思うのですが、そんなスペースがあって、その横には待合用の椅子が4脚、14~5人分でしょうか、並んでいました。Aさんが来る前から待っていた患者さんは4名いらっしゃったそうです。待っている人数は前回診てもらえなかった総合病院の待ち人数と大差はなかったそうです。でもAさんは「まあお医者さんは待ち時間が長いから」と持って行った小説を読み始めたそうです。余談ですが、この小説は今野敏さんの隠蔽操作シリーズ9番目の「探花」だったそうです。Aさんは今野敏さんの隠蔽操作シリーズと大沢在昌さんの新宿鮫シリーズが大好きで文庫版が出ると必ず買って読んでいるそうです(笑)。
 小説を3ページ読み終わらないうちに「Aさん、中待合にお入りください」という看護師さんの声が聞こえたそうです。「あれ?随分早いな・・それもそうか、〇〇病院(前回の総合病院)が遅かっただけだものな」と、少しほっとした気持ちになって中待合室に入って行ったそうです。少し待っているとAさんの前に診てもらっていたお年寄りの方が出てAさんが診察室に呼び込まれました。Aさんはその医院の先生、Y先生とします。Y先生に前回の総合病院と同じく経緯を説明していつも飲んでいる薬を処方してほしいことをお願いしました。
 Y先生はAさんの説明を一通り聞き終わってから、血圧を測って聴診器をあててと、手順通りの診察を始めたそうです。それからカルテに何かを書きながら、「X先生(かかりつけ医の先生のこと)は大丈夫でしょうかね、結構なお歳ですしね」とAさんのかかりつけ医のX先生が入院から復帰してもそれほど長くは診てもらえないようなことを話しかけてきたそうです。そうこうしていると、「〇〇(病気の名前)と言うのは1日24時間のうちで変わります。人によっては朝高い人、夜高い人とそれぞれです。ですので、単に〇〇の薬を飲むとしても朝に強く効く薬を飲むのか、夜に効く薬を飲むのかを考える必要があります。それに、季節によっても変わります。冬は寒くて△△(体の部品のこと)が縮まるから○○は高く、反対に夏は暑くて△△が広がるから〇〇は低くなるのです。季節によっても薬を調整する必要があります。云々」と。Aさんはその慢性疾患の薬を20年以上飲んでいます。20年以上もお医者さんに診てもらっています。今までどのお医者さんからもそんなことは聞いたことはなかったそうです。Aさんは「なんだかえらく脅すなー」と思ったそうです。でもAさんはそんなことは気にしないで、「今まで90日分の長期投与をしてもらっていたため今回も同じく90日分を処方してほしいです」と伝えたそうです。するとそのY先生は、「(いくら慢性疾患とはいえ)初診でいきなり90日分を投与するのもどうかと思うから1か月分だけ出しておきましょう。それと、健康診断の結果通知とかX先生のところでやった検査結果票があったら次回持ってきて見せてください」と言ったそうです。それを聞いたAさんは「なーんだ、やっぱりそういうことか、Y先生は『X先生はもうだめだろうから、この患者(Aさんのこと)は自分(Y先生)の患者になるぞ、いや自分の患者にするぞ』と思っているんだな」と感じたそうです。それを感じたAさんはとても嫌ぁな気持ちになったそうです。だって・・ねぇ、言ってみると「主治医の先生がいない間に患者を盗っちゃえ」みたいなものですからねぇ。
 で、結局Y先生はAさんがいつも飲んでいる薬を、90日分ではなく30日分だけを処方してくれたそうです。おまけに、Aさんが欲しい薬、先発薬品ではなく後発薬品を処方したそうです。このことは会計の時に窓口で言われたそうなのですが、窓口の方曰く「うちにはこの後発薬品しかありませんのでこれしか出せません。先発薬品が欲しいのであれば、調剤薬局さんに行ってお薬手帳を見せて『処方箋にはこう書いてありますがお薬手帳に書かれているものと同じ薬をください』と言ってください」とのことだったそうです。それを聞いてAさんは「え?Y先生には同じ薬じゃないと気持ちが悪くなったことがあるから同じものにしてくださいとお願いしたんですが・・」と言いかけてやめたそうです、別にそこまで突っ込んで言わなくても薬さえもらえればいいのだからと。

 Aさんはこのことについて少し考えてみたそうです。
 結局診てもらえなかった○○病院(総合病院)は、前回も書きましたが、経営母体が公の機関で運営はその病院がある自治体が担っています。言ってみると県立、市立の病院と同じだと思います。ということはつまりその病院はAさんたち市民、住民のもの(住民のためのもの、住民の健康保持、増進のためのもの)ということになります。その公の病院が、県民、市民のための病院が、どうみても県民、市民のために一生懸命やっているとは思えないような状態で(少なくともAさんにはそう感じたそうです)、言い方が適切かどうかは分かりませんが、おざなりな対応で患者をやり過ごしているように見えたそうです。本当に「なんだかな~」ですよね。
 そうかと思うと、Y先生のように一見患者のためを思って色々気になる部分、注意した方がいい部分についてアドバイスしてくれて、とても患者のために一生懸命やってくれている・・・ように見えるお医者さん。でも実際には自分のところにある後発薬品しか処方してくれない。そして、どうかすると、X先生の患者を自分側に引き寄せるような言動をしてしまっている(・・・ようにAさんには感じたそうです)。
 ひょっとすると、Aさんがとても我が儘で自分勝手でAさんの思った通りにならないと気にくわないという人・・?だから、こんなように感じているのかもしれません。いや、私はAさんとは長い付き合いですのでAさんのことはよく知っていますが、Aさんは少し気の短いところはありますが、我が儘でも自分勝手でもないと思います。それどころか、細かいところに気が付いて人さまが嫌がること、嫌だろうなと思うことはやらない人だと思っています。Aさんが総合病院で偶然会ったお隣のお婆さんを乗せてあげて帰ったことからもそうだと思います。そんなAさんが感じるのですから、やっぱりこの二つのケース(病院、先生)とも、「なんだかな~」なのだろうなと思います。私はAさんにこの話を聞いて「そうだね」と頷いてしまいました。みなさんはどうですか?
 ・・・2週続けて、少しお医者さんの嫌な部分についての話を書いてしまいました。みなさんを少し嫌な気持ちにさせてしまったかもしれません。ごめんなさい。でも良い先生もたくさんいらっしゃいますので、いつか、Aさんが体験した「先生ありがとうございます」というお話も書いてみたいと思います。

 はい、それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

 

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