2025年6月9日週:座右の銘

 みなさんこんにちは。ちょっと残念なお話です。みなさんもうご存じだと思うのですが、大相撲元横綱白鵬の宮城野親方が日本相撲協会を退職されるということなんです。6月2日(月)には決定したそうですが、ちょっと、いやかなり残念です。現役時代の白鵬はそれはそれは憎たらしいほど強くて強くて、幕内優勝45回や、幕内通算1187勝と前人未踏の大記録を打ち立てています。いえ、そんなことより日本の相撲のために国籍まで変えて、弟子に「自分と同じ景色を見させる」とまで言っていたのに、いったい何があったのでしょうか・・・。まあ、理由は色々とあったのでしょうが、ほんと勿体ないです。相撲ファンとして本当に残念です。
 残念と言えば、なんと、なんと、なんと、あの長嶋茂雄さんが亡くなられてしまいました。何年か前に脳梗塞を患われて、しばらくの間闘病生活を送られていましたが、体や言葉が多少不自由のようでしたがそれでも普通に日常生活を送られていたと思います。やっぱりスーパースターの大スターは体も丈夫ですごいなと思っていたのですが・・・。ご冥福をお祈りいたします。

 ということで今回は宮城野親方や長嶋茂雄さんの話題とは全く関係のないお話です。突然ですが、みなさん座右の銘ってありますか?ほら、石の上にも三年とか七転び八起きとかの人生訓というかその言葉を常に持っていて前に進むための糧にしているというあの座右の銘です。有名人の方にもそれをたくさん持っている人がいるそうですね・・・いや、座右の銘を公言したり、ましてやひけらかしたりする人はあまりいませんよね。この場合は有名人の方が語った名言というか格言というか、まあ、我々一般人がそれを心のよりどころとしているものとでも言うのでしょうか、そんな明言がたくさんありますよね。
 例えば、HONDA(ホンダ)の創設者本田宗一郎さんの「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて本当に気の毒だと思う」という言葉があります。とても素直に気持ちと体に入って来ますよね。失敗しないで進める人なんてほとんどいないですよね。人間って失敗してそこから学んで次に失敗しないように努力してそして成長していくのですから。私のように失敗だらけの人間はこの言葉を聞くと本当に心が勇気づけられます。
 山本五十六さん、連合艦隊司令長官だった山本五十六さんの言葉にもとても共感させられるところがありますよね。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」これも有名ですよね。自分自身でやって見せて、そしてそれを説いて、そのうえで実際にやらせてみる。そうしておいて「よくできた、やればできる」とほめてやらないと人というのはできないものだということをこの30文字程度の文章に気持ちよくまとめてありますよね。これが話し言葉で言われてもなかなか心と気持ちには響かないですよね。因みにこの言葉には続きがありまして・・まあご存じだとは思うのですが念のため書きますね。「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」です。最初の言葉で人を動かして、人にそのことをやらせたうえで、次の言葉でその人を成長させるということですよね。信頼したうえで見守ってあげて、その人の成長につなげる。やっぱりこの方本当に凄い方なんですね。
 と、偉人の名言が出たところで私の座右の銘を言うのは少し恥しい気もするのですが、今回は座右の銘がテーマですので私の座右の銘を書きます。私の座右の銘は「人にできて自分にできないことは無い」です。とても平文というか平易な文章で偉人の方が語ったように格好良い言葉ではないのですが、でも私はこの言葉が好きです。好きというか必ずいつも心のどこかに持って行動しています。世の中には色々なことが出来る色々な方がいらっしゃいます。例えば、宇宙飛行士さん、色々な勉強や訓練をして人間が住めないところ、宇宙で活動できる宇宙飛行士さん。レーシングカードライバーさん、時速300km/hを超える速度で車を操って、1/1000秒を争う競技のドライバーさん。体操選手の方。鉄棒でグルングルン回ってそこから上に飛び出して空中で2回も3回も回ってきちんと着地できる体操選手の方。
 と、色々な特殊技能を持った方がいらっしゃいますが、私自身頑張ればこの特殊技能を身に着けられるのではないかと思っていたりします。「馬鹿なの?」とか「出来るわけないじゃない」と笑われる方は多いと思います。でもね、それは違うと思うんですよ。人間努力すれば何でもできると思うんです。同じ人間なんですから。考えることも体を動かすことも何かを生み出すことも、誰かがやっているということは他の誰かもできるということだと思います。ただできる内容の質とかできるまでの時間に違いがあるだけで・・・。
 小さな話ですが、一つだけ私の経験をお話します。何年か前にボロボロのバイクを修理したことがあります。バイクと言っても50ccの原チャリとか250ccのオフロードバイクとかいった取っ付き易いものではありません。30年以上前に買った1100ccのロードバイクです。重さは250㎏を超える大きなバイクです(あまり関係ないですが、私身長167㎝体重60gkと小柄です)。専門工具など持っていませんから自分で調べて必要な工具、部品類を入手して修理しました。1年かかっても2年かかってもやり遂げる覚悟で修理を開始しました。あ、勿論私は整備士の資格など持っていませんし、それどころか全くの素人です。
 最初はどこから手を付けて良いのかわかりませんでしたが、一般的な知識から車体、ブレーキ、エンジンの順で修理していくことにしました。フロントフォーク(前輪を支える2本の棒のようなもの)のオーバーフローをするときにはそれこそ色々なサイトや文献で調べて何度も失敗しながらなんとか完成できました。車庫の天井からロープを垂らしてそれで車体を支えたうえでフロントフォークを外しておいて、あーでもないこーでもないと、オイルシールを外して交換してオイルを入れてと、なにせ初めてですのでとても大変でした。ブレーキもそうです。・・・と修理、レストアの内容をお話したいのではありません。要は、最後までやり遂げる気持ちを途切れさせないで、完成した時のイメージを持って色々細かく調べて頑張ったら、車体もブレーキも復活し眠っていたエンジンも目を覚まして普通に走れるようになりました。役所でもらった仮ナンバーを付けて車検場に行き、見事車検を取ることが出来た、ということが言いたかったんです。

 私はこの時の経験から「やれば出来るんだ」ということを学びました。学んだというよりも自分自身の自信として、当たり前に、「人にできることは自分にもできる。やったことが無くても頑張ればなんとかなるんだ」と思うことが出来るようになりました。それから、色々な小さな達成感を何度も味わいました。その小さな達成感を味わうたびに、「うん、やっぱりそうだ、自分にもできる」という思いがしっかりと自分に根付いていくのが分かります。・・・ちょっと書き方が格好良すぎますね。私それほどどっしりとしたできる男ではありません。ただ、「何かがあったら何かに向かってなんかとしよう、なんとかできるはずだから」と思えるようになったということです。
 そういえばこんなことばがありました。「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」。これは上杉鷹山という米沢藩9代目藩主の方が言った言葉だそうです。意味はそのままです。やろうと思えばできる、何事もやろうと思わなければできない。できないのはやらないからですよという意味です。私この言葉がとても好きです。人はなんだってやろうと思えばできるんです。やろうと思わないからできないんです。自分に「やろう!」と思わせてやれば何でもできます。やらないでいて閉じこもっていたって始まりません。自分の扉を開いてやってみましょう!
 ・・・え?「心配するなやってるから」って。はい、失礼しました。お互いに頑張りましょう!

 はい、それでは次回も乞うご期待です。さようなら。
ブログに戻る