みなさんこんにちは。そういえば少し前のことですが、7月5日に日本に大災害が起こると予言した方がいたそうですね。そのために外国から日本に来るのを控えた方が沢山いらっしゃったと聞きました。でも結局何も起こりませんでした。一体何だったのだろうか・・・。
ところでみなさんは車の運転をされますか?田舎の方ならたぶん、10人中8人から9人の方は「YES」とお答えになると思います。田舎は都会と違って車が無いとどこにも行けません。都会は少し歩いたら地下鉄の駅があったり、電車の駅があったり、バス停があったりと公共の移
動手段が整っていますので車なんてなくてもなんともないと思うのですが、田舎ではそうはいきません。例えば、私が住んでいる鳥取県の東の端っこの方の町では、鉄道はJRが通っていますので一応駅はあります。でも、駅まで歩いて30分かかります。なぜか駅は集落からずっと離れた田んぼの中にあります。
都会の街中を歩く30分と田舎の道を歩く30分というのは・・やったことがある方でないとわからないと思いますが・・結構大変です。都会だと歩き始めから駅に到着するまで色々な建物や店があります。広告看板とかもたくさんあります。歩いていても色々な情報が目や耳に入って来ますのでそれほど退屈しません。ところが田舎というのは、特に私の住んでいる町では何もありません。民家を外れるとコンビニが1軒あってそこを過ぎると田んぼです。道路もありますが、田んぼに囲まれた道路で、それを見物しながら歩くというものでもありません。遠くに駅舎が見えているんですがなかなか近づきません。ただ黙々と前を見えて歩くだけです。これ結構疲れます。だからというわけではありませんが、田舎の人たちはめったなことでは歩きません。まずは車です。出勤するのも車、買い物に行くのも車、郵便局に行くのも車、コンビニに行くのも車、保育園の送り迎えも車です。
そんなわけで田舎では車がないととてもではありませんが生活できません。都会の人が聞いたら驚かれるかもしれませんが、田舎では車は一家に一台ではなく一人に一台です。うちの場合仕事用の車や農作業用の車を入れたら一人2台ということになります。それくらい生活の中に車が入り込んでいます。車を運転する年代も10代から80代、どうかすると90歳を超えても運転されている方もいらっしゃいます。
1年ほど前のこのコーナーで自動車の中型限定解除試験にチャレンジしたことを書いたと思うのですが(「中型限定解除試験」について説明すると長くなりますので、細かくはコラム 2024年7月29日週:機が熟するということ を読んで頂けたらと思います・・まあ、簡単に言うとマイクロバスの運転ができる免許ということになります)、そのチャレンジ中何回か運転免許試験場に行きました。限定解除試験は自動車教習所で教習を受ければ取得することが出来るのですが、教習所は結構な費用が掛かりますので飛び込みで受験しました。そのため試験に受かるまで運転免許試験場に通いました。そこで目にしたのですが、運転免許試験場には新しく免許を取得する方たちだけでなく免許の更新をする方も沢山いました。その更新される方たちの中には多くのお歳よりがいました。中には杖をつかないと歩けないほどお歳を召された方もおられました。そんな方が自動車の運転をされるわけです。
何十年か前に初めて自動車の免許を取る時に、教習所で自動車は「認知・判断・操作」という一連の流れで車を操りながら運転するということを教わりました。認知、目で見たり音で聞いたりしたことが、いったい何が起こっているかを自分でわかること、自分自身にわからせること。判断、その起こっていることに対してどういう行動をすればよいかということを判断すること。操作、判断した内容を遅滞なく体に伝え必要な操作を行わせること。こんなようなことだったと思います。
あ、ここでは、杖をつかないと歩けない方が認知・判断・操作をスムーズに行えるかどうかということを突き詰めたいのではなく、杖をつかなければ歩けないほどのお年寄りに運転をさせなければならない状況について少し「?」と感じている自分がいるということを言いたいのです。ひょっとするとこの杖の方は、この方の家族が買い物にも連れて行ってあげるし、行きたいところには乗せていってあげると言っているかもしれませんが、ひょっとするとですが、この杖の方は年齢を重ねても運転が大好きだからやめられないと思っているのかもしれません。ただ、ひょっとすると親族の方は遠くにいて已むに已まれず運転をしなければならない状況にあるのかもしれません。それは分かりません。ですがこの方、杖をつかなければ歩けないこの方の運転には心配な部分が多いのではないかと思います。アクセルとブレーキを踏み間違えたりしないのか、交差点で子供が渡っているときには止まってあげられるのか、何かがあった時にはきちんとブレーキをかけられるのか、高速道路で逆行とかしたりしないのか、他にも挙げたらきりがありませんのでもうやめておきますが、やっぱり心配な部分は多いと思います。
もちろん、杖をつかなければ歩けない方だからと言って車がないと生活できないのであれば車の運転はしなければいけないわけです。そういうことで、ひょっとするとその方は仕方なく運転しているかもしれません。親族の方も我慢して見守っているのかもしれません。
最近色々な事故のニュースを見聞きします。アクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こしてしまったとか、高速道路を逆行して正面衝突してしまったとか・・・。お年寄りの方だけとは言いませんが、結構な割合でお年寄りの方が絡む事故が多いように感じます。実際、私が街中を走っていてもお年寄りの方の運転にはひやひや?ハラハラ?ドキドキ?させられることが少なくありません。例えば、交差点でショートカットをして反対側の車が急ブレーキを踏んで危うく衝突を免れたり、最高速度70㎞/hの自動車専用道路をお隣の方と楽しそうに会話をしながら時速50km/hでのんびり走って後続車を大行列にしたり、スーパーの駐車場で後ろをよく見ないでバックしていて人に当たりそうになったりと。他にもありますがやめておきます。
結局私が何を言いたいのかというと、お年寄りの運転がダメと言っているのではないのです。そうではなくて、事故の危険を伴うかもしれないお年寄りの運転をそのままにしておくのではなく、お年寄りが運転をしなくてもお年寄りの行きたいところに行けるシステム、仕組みがあればいいのではないかということです。例えば、大阪関西万博で空飛ぶ車がデモンストレーションをやっているニュース映像を観たことがあります(・・残念ながら私が大阪関西万博に行ったときには会場では見ていません)。リモコン操作のドローンのように下向きの羽が6つとか8つかとかついているあれです。これなんかいいのではないかなと思います。そう、空飛ぶ車です、いいですよねこれ。運転手がいなくても遠隔若しくはAIで操縦が出来そうな感じですので、お年寄りが電話やスマホで日時と場所と目的地での待ち時間を連絡したら、空飛ぶ車が迎えに来てお年寄りが行きたい場所に連れて行ってあげるとか。で、その料金も割安若しくは只で利用させてあげるとか。そうしたら、仕方なく運転しているお年寄りはいなくなりますよね(・・運転が好きで運転しているお年寄りは別です)。
そうすると、周囲をひやひやハラハラドキドキさせるような運転をされる方が減るのではないかと思います。あ、しつこいようですが、ひやひやハラハラドキドキさせるような運転をするお年寄りが悪いと言っているわけではないです。
お歳を召されても運転をしなければいけない、運転をさせなければいけない世の中の仕組みがおかしいのではないかなと思っているということです。空飛ぶ車にこだわる必要はありません。全く違う乗り物、仕組み、システムでもいいと思います。そんな何かを誰かが作ってくれないかなと思う今日この頃です。
今日は、答えはありません。なんとなく感じたことを書いてみました。はい、それでは次回も乞うご期待です。さようなら。