2025年9月15日週:久々に試合に出てきました

 みなさんこんにちは。先日とても久しぶりに壮年ソフトボールリーグの試合に参加してきました。へぇーそんなことをやっていたんだ、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私を知っている人はまさか私がソフトボールなどという、球技でしかも団体競技をやると思っていないと思います。でも、実は40歳を超えたころに知合いのおじさんに誘われて地元の壮年ソフトボールリーグの中でも競合と言われたチームに入りました。
 入ったころはまともにキャッチボールもできなくて、チームメイト(・・と言っても私より年上のおじさんたちばかりです)たちに馬鹿にされていました。チームメイトどころかうちの奥さんにも「投げるときはこうやって投げるのよ」とご指導いただくような状態でした。ボールを捕るのは、本能というかなんとなく捕ることができるのです。多少前に来たフライでもダダダっと走って行って、転びそうになるくらい突っ込んでも柔道の受け身を取りながら捕ることができました。横に来たボールは、こちらも足を生かして最後には飛びついて捕ることができました。勿論大きなフライでバックしないと捕れないボールも捕ることができました。まあ、これらには限度というものがありまして、あまりにも遠いところに来たボールや早く飛んできたボールは無理でしたが。とはいえ捕ることに関しては何も教わらなくてもなんとなくできました。
 そうそう、私はそれまで球技というものをやったことがありませんでした。小学校の頃は水泳で(・・と言っても海が近いせいでそこそこ泳げたため町の大会に小学校の代表で出た程度です)、中学校の頃は陸上で(・・と言っても陸上競技をやりたくて陸上部に入ったわけではなく友達に一緒に行こうと誘われてそのまま3年間惰性でやっただけですので大した記録もなしです)、高校の時は体操で(・・と言っても何をやるか迷っていた時に中学時代の友達が「高校生になったら体操をやりたい」と言っていたことを思い出して「じゃあ体操部」と思い付きのような形で入っただけです・・しかもなぜか1週間で辞めてしまいました)、大学の時はバイクオンリーで、社会人になってからも球技はやっていませんでした。そのためある意味ボールを投げることに慣れていなかったのかもしれません。投げるのは下手でした。思いっきり投げるときはまだましなのですが、8mとか10mとかの遠くも近くもない相手に投げるときは何故かうまく投げられませんでした。やっぱり小さいころからキャッチボールとか野球とかをやってなかったからなのかもしれません。
 でも、打つのは捕るのと同じで誰にも何も教わらなくてもそこそこ打てました。ずっと前のリーグ戦での試合をしている時のことです。チームの監督がピッチャーの投げたボールを見て、バッターボックスにいる私に「来たー!打てー!!」言ったのですが、その瞬間に「打ちまーす!!」と言いながらバットを振ってセンターオーバーの2塁打を打ったことがあります。これと同じようなことが結構あったと思います。打つ方も捕るのと同じくらい何となく普通にできました。ということで、投げるのは上手ではありませんでしたが、それでもシーズン中は楽しい週末を過ごしていました。そんな週末が何年かあったのですが、ある時転勤が決まってしまいました。その時から他都府県を転々とする生活が始まってしまい楽しい週末はお預けになってしまいましたが、それでも偶(たま)に日曜日に時間が合うと試合に出たりしていました。
 そのころから何年か経ってから、勤務地のことも含め本当に時間が取れなくなってしまい試合どころかグローブを握らない日が何年か続いていました。

 と、前置きが長くなってしまいましたが、久しぶりにチームメイトのおじさんから電話がかかってきました。「今度の日曜日メンバーが足らないから試合に出られないか?」とのことでした。うーん、自分自身としては久しぶりにみんなとも会いたいし試合にも出てみたいし、バッターボックスにも立たってみたい気持ちはあるのですが、この歳で・・・私の年齢は内緒ですがまあまあなおじさんです・・・とか、ブランクが何年もあるのに体が動くのだろうか?とか、肉離れとか下手をしたら骨折とかしたらどうしようとか、熱中症にでもなったらどうしようと色々ネガティブなイメージが頭に浮かんできました。でもやっぱり「久しぶりに試合に出てみたい」という気持ちの方が勝ってしまい「何とかする」と答えて電話を切りました(実際には馬鹿話をしたり現チーム監督と会話してみることとか色々話したのですがそれはまあいいです)。
 気持ちとしては固まったのですが、体が「うん」というか分かりません。仕方がありませんので、翌日の夕方うちの奥さんに頼んでキャッチボールをやってみることにしました。あ、先にも書きましたがうちの奥さんはスポーツ万能・・というわけではありませんが、キャッチボールくらいは私に指導するくらいできる人です。空地でキャッチボールをしてみると、まあ、何年か前に一生懸命練習しましたのでそこそこ普通には投げて捕ることができました。ただ、キャッチボールをしている中で、少し強めの球を投げるために力を入れてボールを握って投げたら右手の中指第二関節が曲がったまま元に戻らなくなってしまいました。バネ指という指の使い過ぎで罹る病気のせいでした。「うぐー!!」と蹲って必死になって反対の左手で右手中指を延ばすストレッチをやりました。「ぐぅぐっ!!」と痛みに耐えながら曲がった指、右手中指第二関節が変な形で奥に入った状態のものを元に戻しました。痛かったです。

 そんなこんなで当日の試合まで不安な状態で過ごしました。でも、メンバーが足らないということですので断るのは申し訳ないと思い、何とかかんとか、色々な準備と仕事の調整をして当日を迎えました。
 当日試合会場に着いてもやっぱり不安な状態に変わりはありません。試合前のキャッチボールをしてみたのですが、ゆっくり投げることは出来ても強く投げると指がどうなるかわからなかったため、やっぱり遠投・強投はやめておきました。
 監督から試合のオーダーが言い渡されました。私は8番ライトでした。草ソフトボールですのでライトへの飛球率は低いことと、バッティングに期待していないよという現われのオーダーでした。でもやっぱり久し振りのゲーム参加、スターティングメンバは嬉しかったです。守備につくためにベンチからライトに向かっているときに「おぉー久しぶりのこの感触」と何とも言えない気持ちが湧いてきました。
 1回目の打順が回って来る前に軽く素振りをしてみました。バットはそれほど重くは感じませんでした。「お、これなら振れるぞ」とバッターボックスに入りました。相手ピッチャーの球は遅くはありませんが、それほど早くもありません。球がよく見えました。
 何球かのボールを見送って次に来た外角高めのボールをセンター後方めがけて思い切り引っ叩きました。するとボールは私の命令を聞かないでセンター方向とは全く別のセカンドとファーストの間に転がっていきました。それを見た私は「あれ?なんでそっち?」と、ちょっと納得がいかなかったのですがライト前まで転がって行っている球に「とりあえずよくやった」と言いながらファーストベースを駆け抜けました。次の打席は気持ちを引き締めて気持ちを入れ替えて「今度こそセンターを超える大飛球を!」と思い切りバットを振ろうと思ったのですが思うように力がバットに伝わらず、でも一応ボールは前に飛んでくれて、今度はセカンドのすぐ横をライト前まで転がっていきました。周りから見ていると見事な流し打ちに見えたと思うのです。・・・が、内緒で言いますがあれはみっともない振り遅れでした。結果的にヒットになったから良かったようなものの、やはり数年間もブランクがあると思ったようにバットを振ることができませんでした。
 そこで3打席目は最初から無理なことはしないことにしました。そして、バットを短く持ってボールをよく見て確実にバットに当てることに専念しました。すると今度は思った通りにボールはサードの頭上を越えてレフト前まで転がって行ってくれました。4打席目も同じく、よく見て確実にバットに当ててショート強襲のヒットでした。

 なんと、蓋を開けてみると4打数4ヒットの猛打賞です。案ずるより産むが易しと言ってしまうとものすごく語弊があるのですが、意外とやってみればできるものなのですね。数年のブランクがあってもそれまでやったことが体に染みついていたのかもしれません。・・・そうなのでしょうか、なんか違うような気がします。1打席目、2打席目の状態を自分で分析して、冷静に考えて、無理なことはやめて確実に出来るところをやろうと方針転換をしたことが功を奏したのではないかなと思います。今回久し振りに試合に出てみていい気付きをもらった気がします。みなさんも何か「う!!」と思うことがあったら、力まないで焦らないで少し冷静になって状況分析をしてみたら何かいい答えが出るかもしれませんよ。
 ・・・それはわかったから守備はどうだったかって?はい、それはご想像にお任せします(笑)・・・あ、でもエラーはなかったですよ。

 はい、今回は久し振りに仲間たちと試合を楽しんだついでに少し気付きをもらった話でした。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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