みなさんこんにちは。みなさんはイグノーベル賞という賞をご存じでしょうか。ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの想いで作られたノーベル賞・・・ではありません。イグノーベル賞はノーベル賞と音はよく似ていますが、ノーベル賞ほど権威のある賞ではありません。ノーベル賞は人類に対して大きな貢献をした人に贈られる賞ですが、イグノーベル賞は人々を笑わせ、考えさせた研究に贈られる賞です(面白いですね)。ノーベル賞のパロディとして作られたそうです。
そのイグノーベル賞ですが、今回も日本人の研究が選ばれたそうです。研究テーマは「シマウシ」だそうです。みなさんご存じですよね、牛をシマウマのように白黒のシマシマに塗った映像がテレビで流れていましたから。なんだバカバカしいと言わない方がいいかもしれません。この研究は本当に効果があったそうです。「アブなどの吸血昆虫が寄りつきにくく、虫によるストレスを軽減したり、感染症の防止や、殺虫剤の使用を減らしたりする効果」があるそうなんです。真っ黒な牛だと128匹の血を吸う虫に食いつかれたのが、白黒ストライプにすると55匹に減ったそうです。冗談みたいですが本当だそうです。凄いですよね。ただこれが賞を貰うほどのモノかどうかというと・・・あ、だからイグノーベル賞なんですね。納得。
そういえば、先日秋篠宮家のご長男で皇位継承順位二位の悠仁様が19歳の誕生日を迎えられました。久々に皇室に男子がお生まれになったと日本中喜んだのがつい昨日のようです。お生まれになったときはあんなに小さかったのに今は筑波大学の大学生をされているそうです。その悠仁様が19歳を迎えられ無事成年式が行われました。おめでとうございます。
我々一般庶民は20歳になったら役所から案内が来て、成人式に参加して成人したことを祝ってもらうのですが、皇室では違うんですね。お恥ずかしい話ですが、私、今回の悠仁様の成年式をテレビで観て初めて知りました。これは男性皇族が成人した際、皇室の慣例で執り行われる儀式で、いわゆる「元服」のようなものだそうです。普通の庶民は元服の儀式はやりませんので・・・あ、ひょっとして高貴なお宅ではやっているのでしょうか?まあ、少なくとも私の周りで成年式をやっているお宅があるとは聞いたことがありませんので一般的ではないのだと思います。
その成年式を迎えられた悠仁様に対して、お母様の秋篠宮文仁親王妃紀子様(あきしののみやふみひとしんのうひ きこさま・・長いですね・・)がお言葉を述べられました。まずはそのお言葉を聞いて(読んで)みてください。
「今年の春まで高校生活を、そして大学入学後も学生生活中心の日々を送っています。在学中は学業優先になると思いますが、成年式を終え、これから成年の皇族として、宮中の行事や祭祀、公的な仕事に携わるようになります。一つ一つの務めを大切にし、役割をしっかり担って自分の道を歩んでほしいと願っています。また、公的な仕事や活動に携わる礎を築くうえで、関連する本や資料を読み、多くの方々からお話を伺うことに加えて、大学以外も学びの場として捉え、訪ねた場所で人々と出会い、暮らし・文化や歴史にふれたり、街中や自然の中を歩いたり、交流をしたりすることも大事であると考えています。いまは大学生として学業に取り組む傍ら、多様な経験をしながら視野を広げる機会を積極的に持ってほしいと思います。(紀子様)」
凄いですよね、皇室の方のお言葉は。学業優先でも公的な仕事も怠らないようにとか、役割をしっかりと担って自分の道を歩んでほしいって・・・。それだけでなく、大学生として学業に取り組む傍ら、多様な経験をしながら視野を広げる機会を積極的に持ってほしいと思うって・・・。恥ずかしい話ですが、私は子供たちが大学生の時はこんな崇高なというか、物凄い頭の下がるような思いとかは持っていませんでした。恐らく一般庶民のご家庭だったらどこの親御さんも同じだと思うのですが、真面目に大学に行けよとか、単位を落とすなとかの勉強のことと、ちゃんとご飯を食べろよと体のことくらいしか思っていないのではないかと思います。
いや、ひょっとすると私はそんなことも考えていなかったかもしれません。ろくに親の言うことは聞かない高校生だった自分の子供が、大学に受かって家を出ることの危なっかしさにハラハラするだけではなく、どこかホッとして、とりあえず元気でいてくれればそれでいいと、そんなことだったのかもしれません。・・・そういえば、子供たちが大学生の頃私は一人暮らしの炊事洗濯掃除を苦も無くこなすくらい、単身赴任生活のベテランでしたので子供と離れて暮らすのは当たり前になっていました。そのため子供の学生生活に対して深い思いを抱いていたというようなことはなかったかもしれません。それと、私の単身赴任先と子供たちの大学がそれほど遠くはなかったため、たまに部屋に行って様子を見ることがありましたので、やっぱり「めったに会えなくなった子供に対して、元気で頑張っているかな・・」と、思いを馳せるというようなことはなかったと思います。
皇室の方の言われることと比べるのは恐れ多いことなのかもしれませんが、やっぱり一般庶民の普通の親である私はまあこんなもんなのかもしれません。紀子様はお父様が学習院大学の教授をされるくらいしっかりした家でお育ちになっていますし、いまは秋篠宮文仁親王妃で、高貴な方でありますので我々普通の親が思いもよらないようなお言葉をお話しされるのだろうなと思っています。でもまあ、紀子様も我々も親であることに変わりはなく、子供のことが心配でその行く末を案じながら良い方向に向かってくれることを願うのも同じなのではないかなと思います。ただちょっとだけ、日々の生活に追われている庶民と日々の生活のことは考えなくても大丈夫な高貴な方という違いがあるだけなのだと思います。それと、高貴な方のお言葉はとても丁寧で上品な言葉遣いで且つ深い言葉であるため聞いていて心に響いてきますが、これも親としての立場で子どもに言えば、言い方や単語は違っても、子供には響くのではないかと思います。うーん、あれ?私は紀子様のお言葉に対して何が言いたいのでしょうか。
「親思う心に勝る親心」という言葉があります。これは吉田松陰さんの辞世の句「親思ふこころにまさる親心けふの音づれ何ときくらむ」からきていると言われています。意味は読んでそのまま、親が子を思う気持ちに勝るものはない、それほど親の愛は深く強いものだという意味です。こういうことなのではないかと思います。親が子を思う気持ち、愛する気持ち、慈しむ気持ちは高貴な方もそうでない我々も、変わらないのではないかと思います。
私、紀子様のお言葉を聞いて、「やっぱり高貴な方は凄いな、俺だと間違ってもこんなことは考えないからな」と思いました。事実、今でも紀子様のように(ちょっと失礼ですが)立派なお言葉は浮かんできません。ただ、わが子を思う気持ちというのは、多分紀子様にも負けてないのではないかと思います・・こんな言い方をすると「不遜!」と、なんか罰(ばち)が当たりそうで嫌だな・・。そう、最初は「高貴な方はお考えもお言葉もしっかりされているから、お子さんに対してもしっかりとして強い愛情を持っているものなんだな」と感じて、そのことを書こうと思い書き始めたのですが、書いているうちになんか違うということに気づきました。
やっぱりそういうことなんです。秋篠宮家もうちも変わらないんです。それだけでなく、どこのお宅もおんなじなんです。そう、親思う心に勝る親心です。子供が思う以上に親は子供のことを思っているということは日本中、世界中おんなじなんです。良かった。
・・・親の恩が分かった今、私自身が親孝行かどうかというと・・・ちょっとそこはよくわかりません。やっぱりいつまで経っても私はガキなのでしょうか・・・。
はい、今回はニュースで聞いた紀子様のお言葉から、改めて子供に対する思いを思い出したことを書いてみました。多分、これを読んでいる方にはあまり伝わらないかもしれませんが、まあ今回はこんな感じでいいとしましょう。
それでは次回も乞うご期待です。さようなら。