2026年5月17日週:銀行の話

 みなさんこんにちは。

 5月4日週のこのコーナーで、ぎっくり腰の治し方というかストレッチのやり方についてお届けしましたが、あれ良いですよ。私、ぎっくり腰が治った後も毎日風呂上がりにそのストレッチをやるようにしています。「今日は重たいものを結構持ったな」とか「今日は田んぼ作業で腰が疲れたな」とか「なんか腰が張っているな」と腰に違和感を感じていても、あのストレッチをやるとそんな違和感や不安がスッとなくなります。それまでの違和感や体の重さがウソのようになくなって、普通の体に戻ります。みなさんも試しにやってみてはいかがですか?・・・なんかもう終わりそうな感じですが終わりません、これから始まります。

◆銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる
 先日知り合いのXさんと話していた時に、何故か銀行の話になりました。銀行というと一番最初に頭に浮かんでくるのが「倍返しだ!」でお馴染みのドラマ半沢直樹ですよね。ドラマ半沢直樹と言えば主人公の半沢直樹役を俳優の堺雅人さんが演じていて、自分がやられた分をらやり返す時に顔をゆがめて「やられたらやり返す、倍返しだ!!」と唾を飛ばしながら喋るシーンが印象的ですが、その半沢直樹の1シーンでこんなセリフがありました。
 「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」です。晴れの日、つまり事業がうまくいっているときには傘(お金)を貸してくれて、それも「どうぞ使ってください」と揉み手で貸してくれるが、雨の日、事業がうまくいっていない時にはさっさと貸した金を引き上げるという意味です。私このセリフを聞いた時に「うまいこと言うな~、でも実際にはそんなことはないだろう」と思っていました。ところが現実でも、まさに同じ話があったそうなんです。

 Xさんは当時会社員をしていたそうです。Xさんは役職付きだったそうで、会社と取引のある銀行の担当者とも顔なじみでよく会話をしていたそうです。Xさんは会社と取引のある銀行に預金をしていて、預金額と同額かどうかは分かりませんが、その銀行から融資を受けていたそうです。
 あるとき、Xさんの務めていた会社が倒産してしまったそうです。とても不幸なことですが、Xさんが悪いわけではありません。仕方のないことだったそうです。倒産が発覚した翌日か翌々日かはわかりませんが、Xさんが融資を受けていた銀行、つまり会社と取引があった銀行の担当者がXさんの家を訪ねて来て「融資している△△万円をすぐに返済してください」と言ったそうです。
 その話を聞いていて、私思わず「え?」と声を出してしまいました。会社と取引のある銀行にたまたまXさんが個人的に融資をしてもらっていて、会社は倒産してしまいましたが、Xさんは普通に元気でいるわけで、おまけにその銀行には預金もしているんです。それなのに、すぐに「全額返せ」、なんてちょっとひどいですよね。
 Xさんはとても悔しかったそうです。それからほぼ毎日のように銀行の担当者はXさんの家に来ては「返してください」「返してください」と言い続けたそうです。Xさんは本当に悔しかったそうです。そこでXさんは、「誰が返さないって言ってますか?きちんと返すって言ってるじゃないですか!(これを方言で少しきつめに)」と言いながらポケットにあった10円玉を玄関に放り投げて、「10円ずつ返すから毎日来ればいい(これを方言で少しきつめに)」と言ったそうです。本当に悔しかったんでしょうね。それ以来Xさんは銀行のことを信用しなくなって、銀行のことが嫌いになったそうです。

 半沢直樹に出てくるセリフのような話は本当にあったんですね。ちょっと驚きました。今度は別のエピソードです。

◆そうならそうと言ってくれればいいのに
 私の知り合いのAさんが仕事で融資を受けたそうです。何でも、設備投資するために必要なお金で、何とか融資の話がまとまって融資を受けることが出来たそうです。その額は1,000万円を超えるまずまずの額だったそうです。Aさんは融資元からお金が振り込まれる日を首を長くして待っていました。何故なら設備を整備する業者さんへの支払い期限が迫っていたからです。Aさんが振込予定日午前10時に残高照会をしたら、見事に(?)1,000万円を超える高額が振り込まれていました。振込期限を翌日に控えたAさんは「よし!」と小さくガッツポーズをして銀行に向かいました。以下銀行でのやり取りです。そうそう、Aさんのうちはお金の事は奥さんが経理担当として全て取り仕切っているそうですので、Aさんが銀行に出向く必要はなかったのですが、巷では色んな事件が起きていますのでボディガードの役割で銀行に同行したそうです。以下銀行でのやり取りです。

「○○様お待たせしました。ご用件は預金をお引き出しされたいということですね。承知しましたではこの用紙に記入してください」(窓口の担当)
「はい」(Aさんの奥さん)と返事をして用紙に記入し行員さんに渡しました。
「あ、え、1,000万円を超えるお引き出しですね。少々お待ちください」(窓口担当)
「これは何にお使いになるんですか?」(窓口担当)と、詐欺防止の質問をしてきました。
「あ、はい設備を拡充するために使います」(奥さん)
するとしばらくして
「あ、○○様、今はキャッシュレスの時代ですからお振込みはいかがでしょうか」(窓口担当)
「いえ、支払いもありますし。現金引き出しでお願いします」(奥さん)と返事をしながら心の中で『振込手数料もバカにならないでしょ』と。
すると今度は奥から明らかに“偉いさん(鳥取では上役のことをこう呼ぶそうです)”が出てきて、
「1,000万円を超える額は当日はお引き出し出来ません」(偉いさん)
「え?天下の□□銀行さんが1,000万円くらいがなんでできないんですか?」(Aさん)と、たまりかねてAさんが口を出してしまいました。
「どうしても必要であれば、本店の営業部に行ってください。それであればお引き出し出来ます」(窓口担当)と訳の分からないことを言いだしました。
「なんで、わざわざ30分以上もかけてそこまで行かなければならないんですか?」(Aさん)と、押し問答のようになりました。すると今度は
「何で今日必要なんですか?」(窓口担当)と、本筋とは違うことを上から言ってきました。
「支払いに必要だからです」(Aさん)・・・この頃になると奥さんではなくAさんが前に出て銀行と会話していました。
「いくら必要なんですか?」(窓口担当)と、またしても上から、しかもきつめに言ってきました。Aさんはムカつきながらも
「△△万円です」(Aさん)
「あ、それでしたらご準備できます」(窓口担当)

 ここまでのやり取りで、元々気の長い方ではないAさんはもとより、相手に対してとてもよく理解を示すAさんの奥さんさえも少しばかり腹を立てていたそうです。少しばかり・・ではなかったそうです。結構後々までブツブツ文句を言っていたそうですから。

 どうやら1,000万円を超える額はその支店決済では取り扱いができない感じでした。そのために、振込はどうだとか、本店営業部に行けとか言っていたのだと思います。それならそうと最初から言ってくれればよかったんです。「誠に申し訳ございませんが、当支店では1,000万円を超える額の当日お申し込み、お取り扱いは出来ません。恐れ入りますが、明後日以降に改めてお越しいただくか、ご足労をおかけしますが本店営業部までお願いできませんでしょうか」と。こんな感じで普通に言ってくれていればAさんも奥さんも腹を立てることもなく、「まあ田舎の銀行だからそういうものなのかもしれないな」で終わっていたと思うのです。
 Aさん曰く(奥さんも言っていたそうですが)、「その銀行は行員教育を間違っているな、銀行側の面子とか、その場さえうまく取り廻せればよいという考えだけで客に接している。田舎の支店だから年寄り客ばかりでバカにしてるのかな?」。私も同感です。田舎でも都会でも客の立場に立って接するのは変わりないはずです。それを自分たち側の理論でやっていてはうまくいくはずないのに。ねえみなさんそうは思いませんか?

◆後日談
 Aさんたち夫婦は、数日たってから1,000万円を超える引き出しをしにその銀行に行ったそうです。すると手のひらを返したように「先日は申し訳ございませんでした」、「何度もお運びいただき申し訳ございません」と言ったそうです。それを聞いてAさんたち夫婦は「あ、本店の上司に注意されたんだな」と理解したそうです。自分たちの客への応対はよろしくなかったと気づいたんだなと。
 その後、1,000万円を超える現金を受け取る段になって、例の窓口担当が「どうぞ、重いですよ」と現金を差し出したそうです、裸現金で。
 ・・・Aさんの奥さんが後で言っていたそうです、「普通その金額が入る紙袋を準備して、これどうぞって渡すものだけどね」と。やっぱりこの銀行は残念な銀行ですね。上司に注意されて対応を直したとしても基本的な客への接し方、客を慮る対応の仕方というものが教育されていませんね。残念です。「人の振り見て我が振りなおせ」です。私たちも気を付けようと思います。

 はい、それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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