2026年7月13日週:トランプ大統領の話

 みなさんこんにちは。
 盛り上がってますねサッカーワールドカップ。本日(7月11日)時点ではスペインとフランスが準々決勝を勝ち上がってベスト4に残っていますが、残り2チームはまだ決まっていません。いったいどこのチームがベスト4に残って、準決勝を勝ち抜いて、優勝するのでしょう。私はサッカーのことはあまりよくわかりませんが、どのチームが勝ってもおかしくないようなレベルの高さですよね。やっぱり世界で一番競技人口が多くて(6億人もいるそうです)、ファンの数も一番多いスポーツですね(35億人もいるそうです)。そんなスポーツですからどの国も本気で一生懸命取り組んでいるのでしょうね。だからレベルも高くなって私のような素人が見るとどの国のチームも凄くて「どこが勝ってもおかしくない」と思えるのでしょうかね。
 と、盛り上がっているサッカーワールドカップですが、アメリカ代表の選手がレッドカードを受けたにもかかわらず、FIFAが「1年間の出場停止猶予」というわけの分からない判断を下した事件(?)がありました。これ、皆さんも驚かれたのではないでしょうか。なんとなんとこの事件(?)はその裏で、トランプ大統領がFIFAの会長に直接電話して「何とかならないかな~」というようなことを言ったとか言わなかったとかという話があります。トランプ大統領が本当に「1年間の出場停止猶予」をおねだりしたかどうかは別として、電話をしたのは事実だそうですし、その電話の後に出場停止猶予が決定されたというのも事実だそうです(まあ、この選手は出場したにもかかわらずアメリカは負けてしまいましたが・・・)。
 私はこのニュースを見た瞬間、思わず「え?!なにそれ!この人は自分が何をしても許されると思っているの」と、怒りにも似た感情を抱いてしまいました。スポーツの世界に政治が入り込むことは昔からあることはあるそうです。でもですね、開催国の大統領が特定選手の処分に口を出すというのは、やっぱりどう考えてもおかしいですよね。口を挟む挟まないもそうですが、それはそれとしてルールはルールとしてきちんと守られなければ、競技そのものの価値が揺らいでしまうと思うのです。それなのに、こうした“力技”がまかり通ってしまう。私はそこにとても強い違和感を覚えました。

 そして、この違和感はサッカーだけの話ではありません。
 トランプ大統領の行動を振り返ると、「自分は何をしてもいい」と考えているのではないかという気持ちが窺えることが、さまざまな場面で顔を出しているように思えてならないのです。

 ■ 地球温暖化問題への対応というのがありました。
 このことも何度かコラムで書きましたが、地球温暖化問題は1990年代から国際的な議題となり、2015年のパリ協定で世界が協力する枠組みが整ったのはみなさんご存じだと思います。ところがトランプ大統領は、
「温暖化はでっち上げだ」とか「科学者は騒ぎすぎている」と言ってパリ協定から離脱しました。私もそうですが皆さん驚かれたと思います。アメリカという国は世界で一番の国ですので、軍事力とか経済力とかそういった派手なことだけでなく、これから先の未来に向かった地球全体にとってやらなければならないこととか、やってはいけないこととかについても率先して各国をリードしていくべき存在だと思うんです。
 それが、でっち上げとか騒ぎすぎとかいって、今手を打たなければならないことに対して後ろ向きなことをやっているんです。いくらアメリカの産業を保護するためとはいえ、CO2排出を削減しなくてもいいようにするためとはいえ、世界のリーダーが地球温暖化問題から目を背けるようなことをしてはいけないと思うんです。
 アメリカが2度目にパリ協定を離脱した頃、第2次トランプ政権が始まってすぐの頃ですが、そのころはアメリカやヨーロッパではそれほど異常気象については大騒ぎにはなっていませんでした。ところが最近はヨーロッパは酷暑に襲われ、いつだったかパリで37℃とかフランス南西部では44.3℃を記録したとニュースで言っていました。元々フランスは夏でもエアコンが要らないくらい涼しいところだそうですが、それが35℃を超えて37℃、44℃って。おまけにこの酷暑で亡くなった方もいるそうです。もう大変なことです。ヨーロッパだけでなくアメリカのニューヨークでも38℃を記録し、ワシントンDCでは39℃を記録して、フィラデルフィアでは40℃を記録したそうです。
 トランプさんは気がついたでしょうか。ご自身が言った「温暖化はでっち上げだ」とか「科学者は騒ぎすぎている」は誤っていたと。

 ■ベネズエラ問題というのもありました。
 ベネズエラは長年、豊富な石油資源を背景にアメリカと複雑な関係を築いてきたそうです。20世紀後半にはアメリカ企業が石油産業を支配し、アメリカの影響力は絶大だったそうです。それが2000年代に入り、チャベス政権が誕生すると状況は一変したそうです。チャベス氏は反米を掲げて、石油産業を国有化してアメリカ企業を排除したそうです。その流れを引き継いだマドゥロ政権も反米姿勢を強め、ロシアや中国と接近。
アメリカにとっては「自分の裏庭で反米国家が台頭した」という構図になりました。
 そこへトランプ政権が登場し、「反米的な政権は力で揺さぶる」という姿勢を強めたそうです。経済制裁を最大化し、外交的圧力を強め、軍事的な威嚇も辞さない。そしてついには、大統領(候補)を拘束するという事態まで起きました。
 これに対してヨーロッパ諸国は「国際法の軽視だ」と批判的だったのはみなさんご存じだと思います。特にEUは「民主主義の回復は必要だが、武力による政権転覆は認められない」と面と向かって「やめろ!」とは言わないものの、小さな声で「ダメなんだけどな・・」と言っている感じでした。まあ、ロシアや中国は当然ながら強く反発して、マドゥロ政権を支持していました。
 各国の反応は置いておいて、歴史的ないきさつも、まあちょっといいとして、いくら自分はアメリカの大統領だと言っても、他の国の大統領(候補)を武力を使って強引に連れ去ってしまうって・・・。ねえ、皆さんどう思います?

 ■ グリーンランド問題というのもありました
 これは武力攻撃でも戦闘でも戦争状態でもありません。ただ、トランプ大統領の発言だけと言えばそうなのですが、トランプ大統領は2026年1月に「アメリカはグリーンランドを所有すべきだ」と言ってのけました。
 元々グリーンランドはデンマーク領で、れっきとした他国の自治領です。しかも何か金に困って売りに出ているとかそういったこともなく、地元の人は普通に幸せに暮らしている他の国です。それを「アメリカにすべきだ」って、この方いったい何を考えているのでしょうか。
 確かにグリーンランドは北極圏の要衝であり、リチウムやレアアース、石油や天然ガス、亜鉛や金も豊富なところですし、アメリカは第二次世界大戦中から軍事基地を置いており戦略的価値は非常に高い地域です。でもですよ、資源が豊富だったとしても戦争のためには重要な場所だったとしても「よその国の土地を買う」という発想は普通ではとても出てこないですよね。まあ、「戦争を仕掛けて奪ってしまえ」という発想よりはましかもしれませんが・・あ、いかん、こんなことを言ってはダメでした。今のは取り消します。
 まあとにかく、傍若無人というか人を人と思わないというか、国を国と思わないというか。無茶苦茶です。アメリカ国民の人たちはどう感じているのでしょうか。本当にこの方ご自分は何を言っても何をやってもいいと思っているのではないかと思ってしまいます。

 ■ イランとの戦争問題もありました・・・まだ解決していません。
 少し前のコラムにもほんのちょっとだけ書いたと思うのですが、イランとの問題の根っこは1979年のイラン革命だそうです。親米派だったパーレビ国王が倒され、反米・反イスラエルのイスラム体制が誕生しました。その後というかその年(1979年)11月にアメリカ大使館人質事件が発生しました。当時テレビでその様子が流れていましたが、緊迫した様子が画面からでも伝わってきました。なんとこの事件では外交官の人たちは444日間も人質として拘束されたそうです。そして、アメリカとイランは断交状態に突入しました。その後も、核開発問題、中東での覇権争い、武装勢力への支援などを巡って対立が続きました。
 と、そんな歴史的な背景は別としても、いきなりミサイルをぶっ放してイランの最高指導者ハメネイ師を殺害してしまいました。そして、イランの革命防衛隊だけでなく一般市民にも被害者が出るような攻撃を続けて戦争状態に突入してしまいました。この攻撃はアメリカの連邦議会の承認を得ないで行われましたので実際には「戦争」という言葉を使ってはいけないそうですが、でも戦争状態です。そのおかげでホルムズ海峡は封鎖状態になってしまい世界中がいい迷惑です。迷惑どころか世界中の原油が底をつきかけてしまい原油価格は1.5倍にも跳ね上がってしまい、石油由来製品が不足してしまい、しかも「ほんの数週間でカタが付く」と言っていたにもかかわらず、4カ月以上経っても完全解決には至っていません。それどころかつい先日「停戦は中止だ」と言い出しました。こんなことになったのもトランプ大統領が連邦議会の承認を得ずに大統領権限で武力攻撃を開始したからです。本当に、この方自分は何をやってもいいと思っているのでしょうか。


・・・

 トランプ大統領は自国第一主義、アメリカ第一主義、MAGA(MakeAmericaGreatAgain)を掲げてアメリカ国民を味方にしようとしているみたいですが、アメリカは世界一の国ですから、そしてトランプ大統領は世界一の国の最高権力者なのですから世界一にふさわしい言動や行動をとっていただきたいものです。と、私は思います。みなさんはどうですか?

 はい、ちょっと長くなってしまいましたが、今回はアメリカのトランプ大統領について考えてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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