2024年4月8日週:網代港

 みなさんこんにちは。先週からこのコーナーを担当することになりました、澤鮮魚の澤です・・・あ、今まで担当していた私の奥さんも澤でしたね、分かり難い(笑)。改めてよろしくお願いします。ところで、最近の天気は面白いですね。20度を超えて汗ばむような陽気に包まれる日があったかと思うと結構肌寒くて、そろそろ片付ける準備をしようと灯油を買い控えていた石油ファンヒータのお世話にならなくてはならない程です。

そういえば先日、331日には東京では28度を超えたそうですが、地球は一体どうなってしまったのでしょうかね、3月に28度って。20度どころか25度の夏日を超えて30度に迫る28度って。よく家内と話をするのですが、日本は春夏秋冬という四季、四つの季節がありその季節ごとにその季節特有の自然を楽しめる、世界にもあまり類を見ない素敵な気候を持つ国なのですが、それが、四季ではなく二季・・・夏と冬の二つだけの季節の国になってしまったようで。本当に、なんだかなーですね。

 と、季節に文句を言っても仕方ありませんので、このくらいにしておいて、今回はどんな季節でも変わりなくどっしりと構えているわれらが網代港について書いてみたいと思います。みなさん、網代港と聞いてなにを思い浮かべますか?・・・私は、まずはその景色ですね。東は千貫松島()や美しい島々が海に浮かぶ山陰海岸国立公園があり、西には鳥取砂丘や源頼朝の愛馬である名馬池月(・・・知らないかも)の墓が麓にある駟馳山があり、雄大な日本海にドドーンとその威容を誇っています。きれいです。素晴らしいです。格好いいです。

 

(※)千貫松島とは「花崗岩(かこうがん)の離れ岩で、トンネルのように穴が貫通している“海食洞門”。高さ10mの洞門の頂には、1本の見事な緑の松が生えています。旧鳥取藩主の池田綱清公がここで舟遊びをした時、この島のあまりの美しさに「わが庭にこの岩つきの松を移すことができた者に、禄千貫を与えよう。」と言ったことから、“千貫松島(せんがんまつしま)”と呼ぶようになった。」(岩美町観光協会サイトより)

 

そういえば、うち(澤鮮魚)のサイトにもLINKしていますが、うち(澤鮮魚)が発信しているSNSの網代港の写真に外国の方から「こんな素敵な場所に行ってみたいです。どうすればいいですか?」と問い合わせが来たほどです(・・・この話は色々ありましたので、いつかまたこの場でご紹介したいと思います)。晴れた日は晴れた日で、網代港にいると爽やかな風が頭の中を通り過ぎるようですし、雨の日は雨の日で寂しさの中にもなにかほっとするような安心感を与えてくれるようですし、曇りの日にもかわりなくどっしりと構えていてくれています。やはりそこには単なる「大きな港」というだけではなく、人が作った人工物であるにもかかわらず、景色というか眺めというか、何か自然の一部のように感じられる「何か」があるのではないかなと思います。その何かが何なのかはうまく説明できませんが・・。いずれにしても私は好きです。

 ところで、網代港は景色だけではないです。というか、当然ですが網代港は漁港ですので、色々な新鮮な魚たちが水揚げされます。網代港には10隻の底引き網漁船が所属しています。あ、知らない人は何のことだかわからないと思いますが、底引き網とは、何十mという大きな網を深さ300mとか、どうかすると1000mの海の底に垂らして、そこにいる魚やカニをガガーっと掬い上げる漁のことです。私は漁師さんではないため実際に漁の様子は見たことはありませんが、聞くところによると掬い上げた網にはドバーッと、魚やエビやカニが入っているそうです(大漁の時は)

あ、因みに網代港は松葉ガニの漁獲高が日本一なんです(岩美町サイトより)。鳥取県には網代港のほかにも鳥取港(賀露港)、境港(さかいみなと)港といった有名な港もありますが、松葉ガニは網代港が1番です。これも凄いですね。

 網代港には毎日、というのはちょっと無理がありますが時化や、公休(市場休み)の時以外は毎日、色々なさかな達が水揚げされます。うち(澤鮮魚)のサイトでもLINKしていますが、ほぼ毎日アップしている澤鮮魚インスタや澤鮮魚Xでもたくさんの魚たちが映っていると思います。私は毎日見ていて、もう見慣れてしまっていますが、それでも私自身がアップしたインスタの写真を見ると、その量、種類、そしてそのきれいさ(新鮮さ)に見惚れてしまうほどです。それと、これらの魚たちは本当に美味しいです。私は、職業柄というわけではないのですが、なるべくいろいろな魚を食べてその美味しさを味わいたいと思っています。そしてその私が味わったおいしさをこのコラムを読んでくれているみなさんに、いえ、読んでくれていようといまいと、全国のみなさんに美味しさをお届けしたいと思っています。みなさん、一緒に美味しい魚を食べましょう。

 そういえば、みなさんご存じないかもしれませんが「網代港」で検索すると静岡県の網代港が出てくるんです。鳥取県岩美町の網代港は出てこないんです。悔しいですね。いつか、網代港で検索したら鳥取県岩美町の網代港がトップに出てくるようにしたいもんです、松葉ガニ漁獲高日本一の名に負けないように。そして、網代港は松葉ガニだけでなく他にも新鮮でおいしい魚がたくさん揚がることを知ってもらいたいです。そのためにこれからも一生懸命頑張っていきます。みなさん、一緒に美味しい魚を食べましょう。

 

 はい、少し長くなってしまいましたが、今週は網代港のご紹介でした。

 それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

 

ブログに戻る