みなさんこんにちは。
東京都知事選は56人の方が立候補されたそうですね。現職の小池百合子さん、立憲民主党元参議院議員の蓮舫さん、前安芸高田市長の石丸伸二さん、元航空自衛隊幕僚長の田母神俊雄さん、タレントの清水国明さん、ドクター中松さん・・・と結構有名な人たちもいますが(ドクター中松さんは何度も立候補している事でも有名ですね(笑))、それ以外は政治団体代表とかタクシー運転手の方とかアルバイトをやっている方とか、あまり名前が知られていない方が殆どです。まあ、日本国籍があって、30歳以上で、供託金300万円が納められれば立候補できるそうですので、立候補するのは自由ですが300万円というのは大金ですよね。
この大金は一定数以上の得票がないと没収されてしまうそうです。東京都だと、有権者数が1,150万人ですから、投票率を仮に50%とすると・・・そこまでいくかな?・・・57万5千票得票しないと300万円が没収されてしまいます(有効得票数の1/10以下は没収)。56人も立候補者がいたら有効得票数の1/10に届かない方はたくさんいらっしゃると思うのですが・・・。まあ、立候補するということはそれだけメディアにも取り上げられますので、有名になれるのは事実ですから、有名になりたい方は300万円払ってでも有名になりたいと思っているのかもしれませんし、何か事業とか商売をされている方は300万円で宣伝効果が上がるのならば安いものだと思っていらっしゃるかもしれません。
・・・有名になるため、宣伝のためだとしても、都知事選のポスター掲示板に女性の裸に近い写真を貼るなんて、ちょっとそれはいただけないですよね。こういうことができないように何か対策を練ることができないですかね。例えばAIを使って「コノコウホシャハ,フテキカク.リッコウホハミトメラレナイ」なんてね(笑)
ということで今回は、AIに関して書いてみたいと思います・・・と言ってもそんな堅苦しいことではありません。
日経新聞の6月17日朝刊に『テクノ新世』というシリーズでAIについて特集が組まれていました。第1回目のタイトルは「最も人間らしく」で、そこには「正確さと信頼性が何よりも評価される場所と作る」という趣旨で、投稿内容がネット検索にも出てこない「トラストカフェ」というSNSが立ち上がったことが書いてありました。
「集合知」というのだそうですが、たくさんの人の知性を集めると、より優れた知性が登場するという考え方でその記事の信頼性を高めているそうです。AIというのは、ネットの中の様々な情報を「学習」してそれが正しい「知」として世の中に出回っていますが、ネット上の情報が正しいかどうかを検証したうえで学習しているのではなく、情報を学習することでAIの知識にしています。つまり正しい情報で学習させないとAIが正しいかどうかということになってしまいます・・・。
別の回では、宗教の経典、聖典(キリスト教だと聖書とか、イスラム教だとコーラン、仏教だとお経)をAIに学習させて、正しい教えに導く人・・・コンピュータなのに?・・・を作っているところがあると書いてありました。大きなスクリーンに牧師さんが映し出されて、「信仰を保つために定期的に祈り、聖書を読み教会に通う必要があります」と語りかけているというのです。スクリーン上の牧師さんも声もコンピュータです。AIが作り上げた牧師さんです。集まった信者の皆さんは、そのAI牧師さんのお説教をありがたく聴いているそうなのです。日本ではまだ見かけませんが、AIのお坊さんがお説教って・・・考えたらすごいですね。
また別の回では、最近の研究論文・・・特に2023年ころから・・・には以前は使わなかった「delve:詳しく調べる、掘り下げる」という単語(動詞)が増えているそうなのです。「delve」は話し言葉、会話の中ではあまり使われないそうです。なぜ研究論文に増えているのでしょうか。因みに、「delve」が使われているというのは、Chat(チャット)GPTで書かれた文章の兆候だそうです。まあ、最近は大学でもChatGPTを使って論文を書いたりするそうですので、それがいいとか悪いとかではなく、なんで一般的に使われない言葉が学術論文に入っているのでしょうか・・・。記事を読み進めていくと、ChatGPTは開発の際に適切な受け答えを学ぶため人間と大量に対話の訓練をしたのだそうですが、その人間、訓練のための対話相手は、時給2ドル(約320円)以下で雇われたアフリカの人々だそうで、「delve」はナイジェリアなどで頻繁に使われているのだそうです。アフリカでの訓練がChatGPTに影響を与えた可能性があるのではということでした。え、という感じですね。
このシリーズの最後の記事には、2018年ころからAIが世の中に出回ってきて、GPT-2になった2019年には幼稚園児ほどの知能だったものが、2020年のGPT-3では小学生並み、2023年のGPT-4では賢い高校生並みに成長したと書いてありました(レオポルド・アッシェンブレナー氏の論文よりとのこと)。
AIって、何なのでしょう。「Artificial Intelligence」、そのまま人工知能ですが、人工的に知能を作ったこと、作れたことは凄いことで素晴らしいことなのかもしれませんが、その人工的に作られたものがどれほど自然の人間に勝(まさ)っているのか、どれほど人間より優れているのでしょうか。私は絶対に機械が人間に勝ることはないと思っています。将棋でAIが人間に勝っても、AIにはその勝利を喜ぶ感情がありません。感情を表現するAIもあるようですが、単に表現しているだけで「嬉しい」と思ってはいないと思います。AIで自動運転ができたとしても万が一事故が起きたらやっぱり運転させた人間、作った人間のせいになってしまいます(このことはまだまだ議論中ですが)。AIで病気の診断ができるようになっているそうですが、人間のお医者さんの診断には診療データだけでなく患者さんの心理的なものも含めた様子とかいろいろなものを含めて診断されています。
多くの職業がAIに取って代わられるのでは?と言われていますが、AIのできることには限りがあります。というかAIの得意分野は限られていると思います。いくらAIがどんどん賢くなっていっても、AIが人のできないようなスピードで成果を上げることができたとしても、やっぱりヒトがそれを使いこなさなければいけないのではないかと思います。AIなんかに負けるもんか!
はい、今回はAIついて書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。
さようなら。