みなさんこんにちは。先週末、ニュースで自衛隊の富士山演習場で手榴弾訓練中の死亡事故の事が流れていました。亡くなったのは訓練指導教官だったそうで、訓練生が30m先に投げた手榴弾が、正しく投てきされているかどうかを確認する役割の指導官がなくなったそうです。このニュースを聞いて私は、というか、みなさんもたいそう驚かれたことと思います。少し前に起こった自衛隊員の小銃乱射事件のように、突然意志を持った攻撃者によるものの攻撃とは別で正しく訓練を行っていた時に発生した事故ですので。まさか、世界でも有数の規律の正しさ、訓練の正確さで知られている日本の自衛隊でこのような事故が起きるなんて・・・。
訓練では本物の手榴弾を使っていて、手榴弾のピンを抜いて目標に向かって投げた後、防護壁に隠れて爆発を待つというものだそうです。手榴弾というのは着弾点の半径10mから15mの地点では敵を死亡または重傷化させる威力があるそうで、半径50mでは破片により重傷化させる威力があり、破片は最大200mも飛ぶそうです。今回は着弾点から30mの地点ですから、飛んできた破片により相当なケガをする可能性があったということですね。当たり所が悪ければ今回のような不幸な事態にもなるということのようです。
亡くなられた方は指導教官だったそうですので、手榴弾について熟知されていたのでしょうけれども、なにか手順のミスでもあったのでしょうか、それとも心にスキが出来ていたのでしょうか、それともほかの何かでしょうか・・・亡くなられた隊員の方のご冥福をお祈りいたします。
今回の事故はどこか遠い世界の物語のように感じている自分がいます。みなさんもそうではないでしょうか。自衛隊の訓練で、戦車が大砲の砲身を回しながら高速で走って大砲を発射したり、実弾が装填されている小銃を持って自衛隊員の方が訓練されているのはニュース映像とかで見かけますが、本物の手榴弾を30m先の的に向かって投げて・・・30mって結構遠いですよ。プロ野球の始球式の時に大人の男性が投げてもキャッチャーミットまで届かずに途中で地面にバウンドしてしまう光景を見ることがありますよね。野球のピッチャープレートからホームベースまでは約18mです。あれの2倍近くです。物凄く遠くまで投げるんですね。凄いですね・・・その投げた手榴弾が正しく仮想敵を排除したかどうかの確認までやっているだなんて。
今回のテーマは「うーん・・・と思ったこと」ですので、30m先の目標に向かって結構な重さ(数百グラム)の手榴弾を投げられることに唸ってしまったように感じられるかもしれませんが、そうではないのです。私が本当にうーん・・・と思ったのは、普通の人の知らないところで当たり前に物凄いことが行われていることがあることに「うーん」です。このうーんは、「まさか」という驚きと深い頷きとが入り混じったものです。
世の中色々なところで色々な職業の方が、私たち一般人が知らない何かをやっておられるんですね。そういえば、みなさん、今回書いた自衛隊の方やお巡りさんが拳銃を携帯、というか所持している(できる)のは当たり前にご存じだと思うのですが、海上保安官の方が拳銃を所持していることはご存知でしょうか。・・・ご存じでしたか、では、入国審査官はどうでしょうか。・・・危険な状況に陥るかもしれないということで武器、拳銃の所持が許可されているかもということは想像できそうですよね。では、税関の職員さんはどうでしょうか。まさか税関の職員さんにまで拳銃所持が許可されているなんて思いもよりませんよね。まさに「うーん・・・」と思いますよね、うんうん。
はい、今回は先日起こった事故の事で感じたことを書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。