2024年7月1日週:視察旅行

 みなさんこんにちは。

 久しぶりに車のオイル交換をしました。学生時代にガソリンスタンドでバイトをしていたこともあってオイル交換やタイヤ交換、ちょっとした車のメンテナンスは苦にはなりません。パンク修理もお手のものです。修理だけでなくレストア(・・・修復)と言っては大袈裟ですが、それもできます。

 何回か前のこのコーナーに少しだけ書いたと思うのですが、今から30年以上も前に新車で買った1100ccのバイクのレストアをやったことがあります。そのバイク、買ってからしばらくは普通に乗っていたのですが、忙しさから車庫の奥に10年以上眠ったままになっていました。ある時、親戚のおじさんが「おい、このバイクまだまだ乗れるぞ」と。

 あ、このおじさんはベテランの整備士で何十年もバイク屋さんをやっていて、自身もロードバイク、オフロードバイク、トライアルバイクに乗る、超が付くほどのバイク好きでした・・・今年1月に亡くなってしまいましたが・・・。この一言で私のバイクいじり熱に火がついてしまい、火がついてから約半年で修理、レストアが完了しました。

 修理開始前はフロントフォークからのオイル漏れでまともにダンピングしない、ブレーキは効かない、というかブレーキレバーやブレーキペダルが動かない、エンジンは勿論かからない、ガソリンが腐っていてまともにシリンダー内に混合気がいかない・・・と、バイクの事がわからない方にとってはチンプンカンプンですよね、失礼しました。まあ、兎に角、そこかしこが壊れたバイクを修復しておまけにユーザ車検まで取って立派に公道を走れるようにしたということです。

 そんなこともあり、クルマのオイル交換くらいは御茶の子さいさいなのですが・・・だと思ったのですが、久しぶりにやってみると結構ドキドキしますね。手順はどうだったっけ?とかうまくいくかな?とか。ん?でもよく考えてみるとドキドキよりもワクワクのほうが近いかもしれません。たぶん私、車やバイクを触る(修理したりすることです)のが好きなのだと思います。開始前からドキドキワクワクしていて、作業完了したらワクワクがヤッターに変わって。ちょっと楽しかったです。ということで今回は、ワクワクとヤッターを体験できた、視察旅行について書きたいと思います。

 

 先日、仲買人組合の方々と視察旅行に行ってきました。私自身久々の旅行ということで旅行1か月前からワクワクで、前日は4時間ほどしか眠れませんでした(笑)。今回の視察旅行の目的は都会の中央卸売市場の役割について勉強して、仕組みを理解して、現場を視察して今後の仲買人としての業務遂行に役立てるためです・・・と、こう書くと、とても堅苦しくて肩肘張っていて面倒くさそうに感じますが、実際にはそれほど窮屈なものではありませんでした。それどころか、楽しく愉快に過ごさせてもらいました。

 今回の視察は大阪の市場、名古屋の市場に行ってきました。と言ってもメインは名古屋中央卸売市場本場(なごやちゅうおうおろしうりしじょうほんじょう)で、大阪は時間の都合がつく限りということで行ってきました。結果的には大阪中央卸売市場本場は移動時間の都合で見学はできませんでした。代わりに大阪市民の台所である黒門市場(くろもんいちば)に見学に行ってきました。先にも書きましたが、黒門市場というのは大阪市民の台所と言われているだけあって、面積も店の数も人の数も鳥取とはくらべものにならないくらい広く大きくそしてとても大勢の人で賑わっていました。市場に入ると、1間半(約2.7m)程度の通路の両側にいろいろな商店が軒を連ねていました。鮮魚店は勿論、お茶屋さん、果物屋さん、八百屋さん、寿司屋さん、お肉屋さん、薬屋さん、スーパーマーケットまでありました。台所ですからスーパーがあっても不思議ではないのですが、ほかは間口1間(約1.8m)からせいぜい2間(約3.6m)ほどなのですが、そのスーパーだけは間口が5間(約9m)はありました。店内も明るくて清潔そうで、でも売っている品物は都会のスーパーらしからぬ、鮮度のいい魚介類やお肉がたくさん並んでいました。鳥取県が誇る岩ガキの王様「夏輝」までありました。値段は都会っぽく結構しました(約1,300円)が、こんな商品は都会の街中のスーパーではお目にかかれません。さすが黒門市場です。

 あと、黒門市場で感じたのは、平日の昼間であるにもかかわらず、「人が多いな」ということでした。普通なら学校に行っているであろう若い男の子や女の子もいました。そして、通路のそこここで楽しそうに会話をされていました。ただ、私には何を話されているのかさっぱりわかりませんでした。別に他人の会話には興味はないのですが、お話しされている言葉には興味があります。東京から来たのかな?とか地元の方かな?とか。でも違いました。まくしたてるような喋り方、独特の音程、どうやら中国の方のようでした。だから、平日の昼間でも男の子や女の子がいたのですね、納得です。市民の台所の雰囲気と外国からのお客様たちのにぎやかさが感じられた黒門市場でした。

 日付が変わって、二日目は名古屋中央卸売市場本場に行くのですが、予定ではその前に名古屋駅前の柳橋中央市場に見学に行くことになっていました。ここも大阪の黒門市場と同じで市民の台所的な位置づけの市場です。黒門市場ほど面積は広くはなさそうでしたが、店の数は結構あって、通路は黒門市場より狭くて、でも人は多くて・・・と、見てきたように書いていますが、実際にはマイクロバスの駐車場が見つからずバスの窓から眺めるだけで終わってしまいました。残念・・・。

 名古屋中央卸売市場本場は、名古屋駅からそれほど時間もかからずに到着しました。さすが都会の中央卸売市場だけあって、広さは黒門市場や柳橋中央市場とは全く違い、説明された方の表現は東京ドームの4倍(・・たぶん・・汗)と、表現の仕方も違っていました。広いだけでなく、市場の中には飲食店をはじめ、床屋さん、タバコ屋さんと様々な店舗があり、さながら一つの町のような感じでした。

 市場本場は青果物と水産物に分かれていて、青果物は一つの建物に競り場、仲卸業者の店舗があるのですが、水産物は、マグロのような大きな魚、近海で取れたいわゆる鮮魚、干物や加工品の塩干物と3か所で競りや仲卸業を行っているそうです。そして水産物は午前2時から競りが始まり、午前6時にはそれぞれの仲卸業者の店舗に品物が並ぶそうです・・・やっぱり、市場の朝は早いですね・・・と、名古屋市の職員の方が一通り市場での物の流れ、市場の役割、1日の時間の流れ等を説明していただいたのですが、中でも一番印象に残っているのが、「鳥取県の水産物について、その種類や取扱高を事前に調べておいたのですが、よくよく見ると境港のものを調べていました。今回お越しいただいたのは東部の網代港のみなさまだったとは・・・失礼しました。あはは」って、本当に失礼ですね。名古屋市の職員さんと言えば日本有数の政令指定都市の職員さんです。もう少しきちんと調べてくれてもよかったのに・・・。印象に残っているだけでなく、少し残念な気持ちになりました。もおー・・・。

 

 ということで、目的である市場の見学にはいくことが出来ましたが、ヤッターとまではなりませんでした。あ、そうそう、旅程最終日に少しだけ遠回りをしてトヨタ博物館に連れて行ってくれました。ここには物凄い古い車から、現代、30年くらい前までの車が実動車として展示されていました。その中に、あの名車中の名車であるトヨタ2000GTも展示されていました。初めて実車を見ました。素晴らしかったです。まさにヤッター!という思いでした。 日頃の忙しさを忘れてバスに揺られて旅行に行くのもたまにはいいですね。みなさんもたまにはゆっくりと旅行でもされてはいかがでしょうか。

 

 はい、今回は楽しかった仲買人組合の視察旅行について書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。

さようなら。
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