2025年10月5日週:ぎっくり腰・・・ではなくて

 みなさんこんにちは。自民党の新しい総裁が決まりましたね。解党的出直しとのことでしたが、派閥がどうのこうのというのも聞こえてきました、うーん・・・。
 まあそれはそれとして、10月になりました。この頃やっと秋と感じられる気候になってきました。日中はそれほどでもないのですが、早朝は半袖Tシャツだと寒さを感じます。ほんとに日本は変わってしまいましたね。「四季折々の・・」という言葉がとてもよく似合う日本だったのに、四季のうち夏だけが1年の半分を占めて・・1年の半分って・・ちょっと大袈裟かなと思ったのですが、そうでもないですよね。いつもの年は7月半ばから暑くなって、遅くとも9月半ばにはその暑さも終わって、涼しい過ごしやすい秋が来ます。でも最近は5月から30℃の真夏日がやってきて、7月、8月には35℃を超える猛暑日が大半を占めて、下手をすると40℃を超える酷暑日(・・という言葉が候補に挙がっているそうですね・・)があって、9月も猛暑日が何日もあります。ということは5か月は「夏」ということになります。12か月のうち5か月ですから、半分というのもそれほど大袈裟ではないかもしれません。この話になるといつもトランプさんのことを引き合いに出すのですが、トランプさんは第80回国連総会の演説で気候変動問題を「史上最大の詐欺」と恐ろしい発言をしています。いくら自国の工業を盛り立てるためとはいえ、いくら世界有数の化石エネルギーの輸出国だとはいえ、全地球規模のことを考えられないアメリカ大統領というのは、ちょっといかがなものかと思ってしまいます。まあいいです。今日はトランプさんのことを書きたいのではなく、「ぎっくり」について書きたいですので。

 ということでみなさん、ぎっくり腰というのはご存じですよね。私もぎっくり腰に関してはプロ級とまでは言いませんが、まずまずの経験をしています。以前もコラムに書いたのですが、タイヤ交換の途中にぎっくり腰になってしまいました。ちょっとその部分を引用してみますね。
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  ・・・略・・・次の右前輪のタイヤのナット5本を外し終わって夏用タイヤを持った瞬間、腰に痛みが走り「うっ!」とぎっくり腰特有の、痛みのような脱力感のような、あの独特の感覚が襲ってきて動きが止まってしまいました。「ググッ!しまったー!!」の思いと「どうしよう・・・」が頭の中を行ったり来たりしました。が、そのまま車を放っておくことは出来ません。しばらく深呼吸をした後、何とか頑張って3本目、4本目と最後までタイヤ交換やり終えました。とても痛くて辛かったですがなんとか頑張りました。・・・略・・・ぎっくり腰というのは主に以下の3つの原因があるそうです。
  ①「腰部椎間板の断裂/腰部椎間板ヘルニア」⇒椎間板がムニューッと出てくるやつですね。
  ②「腰部椎間板症」⇒無理な姿勢をして筋肉や関節を痛めてしまうやつです。
  ③腰椎圧迫骨折⇒本当の骨折です。
 今回の私の場合は②です。①は手術しないと治りませんし、③は痛くて歩けませんものね。因みに、私これを何回か経験しています
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 自分で書いた文章ですが、ついつい読み入ってしまいました。まあ、兎に角普通に言われるぎっくり腰、何日か経てば治るぎっくり腰というのは②の「腰部椎間板症」⇒無理な姿勢をして筋肉や関節を痛めてしまうやつのことです。私はぎっくり腰に罹った時にはほぼ毎回根性で乗り切って仕事に穴をあけずに頑張ってきました。まあ、1度だけ整形外科に行って魔法の手を持つお医者さんにスパっと治してもらったこともありますが、それは本当に1度だけです。それ以外は腹筋に持てる力のすべてを注入して腰に負担をかけないようにして日常生活を送っていました。
 例えば、トイレです。大便をするときは手すりを便りに便器に座れますので良いのですが、小便をするときは大変です。うちのトイレは男性用の小便器はなく西洋式の便器があるだけです。ですので小便をするときには、小便を撒き散らさないようにある程度前傾姿勢で便器に向かいます。ぎっくり腰になってしまうとその前傾姿勢が取れません。仕方がありませんので、腰は直立のままで膝を曲げて低い姿勢で用を足します。簡単そうに書いていますが、これが結構大変なんです。ぎっくり腰でまっすぐ立っていることさえもままならないのに、腹筋にググっと力を入れて腰をまっすぐにしたまま、両膝を外側に曲げるのは至難の業です・・・。と、書き出すと止まらなくなってしまいそうですのでぎっくり「腰」についてはもうやめておきます。

 今回私はぎっくり腰ならぬぎっくり「首」に罹ってしまいました。って、サラッと書きましたがみなさんぎっくり首というものがあることをご存じだった方はとても少ないのではないかと思います。私自身もそんなものがこの世の中にあるとは思ってもみませんでした。でも、あるんです。ぎっくり腰みたいに無茶苦茶痛くて、痛くて痛くて動くのも辛くてじっとしているのも辛くて、安静にしていようにも眠ることすらままならない、首にとても大変な痛みと苦痛を伴う病気です。首が痛いというと多くの方は「寝違えたんじゃないの?」と言われると思います。でもその痛みと我慢のできなさは寝違えの比ではありません。調べてみると先に書いたぎっくり腰の原因②筋肉や関節を痛めてしまうやつそのものでした。
 その日私は目が覚めた時に首に違和感を覚えました。多くの人がそう思うように私も「あ、寝違えたかな、まあ仕方ない」と軽く考えていました。そしてその日の夜を迎えいつものように晩御飯のあと少しだけ角ハイボールを楽しんだ後ベッドにもぐり込みました。夜中を過ぎたあたりです。首の左後ろ部分が痛いんです。兎に角首が痛いんです。じっとしていても痛いんです。寝返りを打とうにもそうすると首に激痛が走り、寝返りが打てません。トイレに行くために起き上がろうとしても激痛で「ウグ・・ヴググ」と激痛に耐えかねる声が漏れてしまう感じです。
 夜中でもありますし、眠いし痛いしで細かく調べることができなかったため、「この痛みは尋常ではない。なんだこれは、何か重篤な状態に陥ってしまったのか」と不安も増してきて痛みだけでなく辛い時間を過ごしました。結局そのまま朝まで寝ることもできず、トイレのたびに激痛に耐えかねる声を漏らしながら朝まで我慢しました。
 朝になったからと言って激痛が和らぐということもありませんでした。それどころかこの激痛と激痛のため眠れなかった眠さとだるさに耐えながら、夜明け前の競り場(市場)に行ってきました。私、競り前に必ずお客様にモノの状態が分かるように写真を撮るのですが、写真を撮るために魚が入った箱の蓋を取るのがものすごく辛いんです、辛いというより、そのまんま痛いんです。蓋を取ろうと前かがみになろうとすると頭の重みがそれを支えている首にきて無茶苦茶痛いんです。仕方がありませんので、首は直立のまま腹筋に力を入れて屈んで、ちょうどスクワットのような状態です。それで蓋を取って魚の方へスマホカメラだけ向けて写真を撮ります。
 何とか写真は撮れましたが、今度は競りがあります。競りは競り子(競りで最初の値段を発して競りをリードする人)と買い子(我々仲買人)がリズムとテンポを合わせながら進めて(進んで)行くものです。そこでは手や口だけでなく体も動かしながら競り場の中を移動していきます。夢中になってやっているためその最中はそれほど痛みは感じませんでしたが、やはり終わった後は痛みを感じました。その夜も結局寝返りを打つたびに声を洩らしながら激痛に耐えていました。何日経ったでしょうか、発症してから3日くらいでしょうか。何とか普通に動けるようになりました。少し痛みと違和感は残っていたと思いますが、それでも普通にトイレに行けて普通に顔が洗えて、普通に風呂にはいれるようになりました。
 調べてみると、このぎっくり首は特別な理由の場合は別ですが、たいていは疲労がたまってくると罹ることが多いそうです。あ、疲労がたまると全員が罹るということではありませんが、考えてみると私の場合も疲れがたまっていたように思います。日ごろからなるべく早くベッドに入ってゆっくりするように心がけているのですが、知らず知らずのうちに疲れがリセットできないでいたようです。
 みなさんも、気が付かないうちに疲れが残って、疲れがたまってしまっているかもしれません。例えば、1週間に1回は何もしないでだらだらするとか、疲れをとることを考えた方がいいかもしれませんね。

 はい、今回はなかなか珍しいぎっくり首のお話でした。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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