2025年3月10日週:ネイティブ英語 とは?

 みなさんこんにちは。巷では色々なことが怒っていますが、今回は本文を書き過ぎてしまいましたので早速始めます(汗)。

◆Aさんの娘さん
 知り合いのAさんには娘さんがいます。この娘さんは生粋の日本人です。お父さんは、背はそれほど高くはありませんが、座高は結構あります・・・?それと田舎育ちでどう見ても日本人です。お母さんは、背は高くありませんが、痩せてはいません・・・?。田舎で生まれて大阪や東京で生活していましたが、やっぱり日本人です。ですので娘さんも日本人です。
 その娘さんは日本人ですが色々と外国の方にも行っているようです。ヨーロッパの方とかオーストラリア、ニュージーランド、中東の方にも行ったことがあるようです。単に旅行の時もあればその土地で暮らしていたこともあるそうです。娘さんは英語が話せるそうです。娘さんは特に学校に通ったわけでもなく語学留学をしたわけでもないそうです。娘さんご自身で英語を勉強しようと決意して色々な方法で英語を学んだそうです。Aさんは「一体どんな方法で学んだのだろう?」と思っていましたが、AさんやAさんの奥さん(お父さんやお母さん)には細かい勉強のやり方は教えてくれないそうです。
 Aさんの娘さんは、ある時日本のアパレル系の輸出もやっている会社で働いていたそうです。その会社は海外の一部の方には結構人気があるブランドを扱っている会社だそうで、会社の中に販売用の店舗も構えていたそうです。Aさんの娘さんは事務担当・・と言っても帳面と鉛筆を駆使して会社の経理をやっているわけではなく、パソコンを使って仕入、販売の計画や発注、販売・輸出データの集計をやっていたそうです。それと、結構な頻度で店舗にも出て接客もやっていたそうです。お客さんは、日本人の方は稀で専ら外国の方だそうです。
 ある時娘さんが外国のお客さんの接客を行っていたそうです。その時の商品はジーンズ的なものだそうです。ジーンズ生地の身に着けるものであることは確かなのですが、それが何なのかはAさんも聞いていないためよくわからないそうです。
 ひととおり接客・・というかそのお客さんに対して、「あなたに似合うのはその商品よりもこっちの方が良いと思うわ」とか「今の季節だと、それよりこれの方が失敗しないと思うわ」などと相手を見ながら商品を提案していったそうです。で、そのお客さんが数点の商品を購入しその店からの去り際、Aさんの娘さんに向かって「あなた日本人?え、そうなの?てっきりネイティブかと思った」と言われたそうです。

◆ネイティブ英語
 その話を聞かされたAさんは「ほーそうか、○○子(娘さんのこと)はどこにも語学留学にも行かなかったのにネイティブに間違われるほど英語が上手なのか」と思っていたそうです。そしてAさんの奥さんと「凄いね」と言っていたそうです。
 と、その時はそれで終わっていたのですが、Aさんはネイティブの意味が分かっていませんでした。Aさんは「ネイティブとは、(この場合は)英語を母国語として生まれ育った人で、例えばアメリカで生まれ育って英語を日常的に使っている人」なのだろうと理解していました。・・・調べてみたのですがこれはこれで間違ってはいないようでした。ではAさんは何を間違えていたのでしょうか。
 Aさんはネイティブというのは、例えばアメリカ大統領のトランプさんがテレビの向こうで喋っている英語のように、巻き舌(っていうのかな?)で妙に抑揚がはっきりしていて、喋っている単語そのものは何の事を指しているのかよくわからないものがネイティブ英語だと思っていたそうです。ところがAさんの娘さんの英語は、なんとなくですが、日本人の発音に近い感じがしたそうです。それで、「ではネイティブって何だろう?」と思っていたそうす。
 そんな中、Aさんはたまたまテレビでやっていたネイティブ英語の発音や話し方の特集を観ていて、「あ、なーるほど、そういうことだったのか」と理解、納得できたそうです。

◆日本人の発音とネイティブの発音
 ちょっとだけ話が逸れますが、ずっと昔の冗談話、笑い話を思い出しました。
 東北地方に旅行に行った外国の方(英語圏)が、畑で作業していたおじさんに「What time is it now(今何時ですか)」と言われました。それに応えてその外国の方は「Three O’clock(3時です)」と言ったそうです。すると、その作業をしていたおじさんが少し怒ったように、また「What time is it now!」と言ったそうです。で、外国の方は再度「Three O’clock」と言いました。そうすると、そのおじさんはついに怒りだして「おい!掘った芋いずんなって言ってっぺ!」と言ったそうです。
 これは有名な話ですので皆さんご存じだと思いますが、念のため解説します。おじさんが外国の方に行ったのは「What time is it now」という英語ではなく「掘った芋(What time)、いずんな(is it now)」という東北弁だったのです。その東北弁が外国の方、ネイティブアメリカン、ネイティブスピーカーには英語の「What time is it now(今何時ですか)」に聞こえて、「Three O’clock (3時ですよ)」と応えた(答えた)ということです。

 どうやらネイティブ発音というのはこういうことのようなのです。・・・どういうことかというと、昔の日本では中学校で初めて英語に触れて(・・・今は小学校からだそうですが)、しかも一番最初に習う、触れる英語が「This is a Pen(これはペンです)」です。どう考えても、アメリカの3歳児でも「This is a Pen」なんて言わないだろうと思われる「英語」を学ぶんです。その影響か、英語を喋ろうとする時も、「S(主語)+V(動詞)」「S(主語)+V(動詞)+O(目的語)」・・・と、まずは文法で組み立ててから、その次に「ジス イズ ア ペン(This is a Pen)」と発音を行うんです。ジスイズアペン・・・ネイティブとは程遠いですよね。

◆ネイティブの発音
 ここで面白い・・?というか、なるほどという話をしたいと思います。
 ある日Aさんが何気なくテレビを観ていると、日本テレビのZIPという情報番組で「この日本語はネイティブにはどんなふうに聞こえるか」ということをやっていたそうです。その中のいくつかをご紹介したいと思います。
 「羽織るラー油」という言葉がネイティブアメリカンにはどう聞こえるかというと~~って、「羽織るラー油」などという言葉はないのですが、あくまで発音ということですので、はい~~「羽織るラー油」というのはアメリカの方には「How old are you」と聞こえるそうです。日本人だと「ハウ オールド アー ユー(How old are you)」と言わないと気が済まないところなのですが、アメリカの方に伝えるには「ハオルラーユ」で通じてしまうんですね。面白いですね。
 もう一つ。「上は10号」というのもありました。この「上は10号」もとても日本語とは思えませんよね。まあ、ショップの店員さんがお客さんに「サイズは何号までありますか?」と聞かれて「上は10号」と言うのはないとは言えませんが、とても普通は使いません。まあ、それは良いとして。この「上は10号」というのはアメリカの方には「Where are you go(どこに行くの?)」と聞こえるそうです。日本語で「うえはじゅうごう」という音がです。面白いですね。

 ということは、つまりAさんの娘さんが喋っている英語というのは、細かい文法とかそういうことは置いておいて、ネイティブアメリカンの発音が出来ているということなのでしょうね。「ウエア アー ユー ゴー」ではなく「うえあじゅうごう」と。
 Aさんの娘さんは「習うより慣れろ」で、ネイティブの真似をしてネイティブ発音になれたのではないかと思います。だから、ネイティブアメリカンに「あなた日本人?え、そうなの?てっきりネイティブかと思った」と言われたんですね。納得です。Aさんの娘さん、頑張りましたね。天晴れ!

◆おまけ
 そういえば日本にも他の地域では聞き取れない言葉を使う地方の方のネイティブ発音があるそうです。
 「どさ?」「ゆさ」というものです。これは「どこに行くんですか?」を「どこさ行くの?」→「どさ?」に短縮して、応え(答え)も「お風呂屋さんに行くんですよ」を「お湯さ行く」→「湯さ」となるそうです。
 これもネイティブな北東北地方の方でないと分かりませんね。はい。

 はい、ネイティブ発音について勉強してみました(笑顔)
 それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

 

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