2025年5月19日週:風邪をひいてしまいました・・・

 みなさんこんにちは。今回は長く書き過ぎましたので早速始めます。

 最初に「あれ?」と感じたのは5月8日(金)の夜でした。その日は、魚屋の仕事を終えた後、数日前オイル交換したトラクターのチェーンケースのところを確認した時、「あら、オイル漏れだ」と。見るとチェーンケースの下の部分からポタポタとオイルが漏っていました。自分で修理するには工具と期間と部品がないためJ●農機センターに修理をお願いすることにしました。電話で聞いたら多忙のため引き取りは翌日になるとのこと。翌日だと私の方も仕事で対応できないため当日持っていくことにしました。
 ご存じの通り、トラクターというのはナンバーが付いていますので公道は走れます。走れますが最高速度がそれほど高くありません。うちのクボタはエンジン音が気にならないように走ろうとすると時速10㎞/h、頑張っても12㎞/hです。家から農機センターまでは約4㎞あります。つまり約30分はトラクターに乗っている必要があります。その日は、天気は良かったのですが気温はそれほど高くなく、風も結構ありました。そんな中「まあ大丈夫だろう」とトラクターを走らせていました。すると、途中、2㎞か3㎞行ったところでしょうか、背中のあたりがゾクゾクとしました。「さ、さぶ(寒)ー、こんなことならジャンバー着てくれば良かった」と、一人でぶつぶつ言いながら一生懸命トラクターを走らせていました。
 農機センターに着くころには体はしっかりと冷え切っていました。それでもその日のうちにトラクターを入院させることが出来てホッとしたため気持ちは暖かくなっていました。さて、次は帰りです。農機センターから家までは4㎞です。奥さんに電話をしたら、「お客さんがまだ来ないため家を出られない」とのことでした。まあそういうことならと、家に向かって歩き始めました。久しぶりに歩きました。結構歩きました。JRの線路を横切って、田んぼを耕すお爺さんとあいさつしながら歩きました。普段車でしか移動しないため歩いた感が満タンでした。途中「歩こー歩こー♪私は元気ー♪歩くの大好きー♪どんどん行こう♪」ととなりのトトロの挿入歌「さんぽ」を心の中で口ずさみました。楽しかったです。
 その日は何事もなく終わりました。背中のゾクゾクが気になったのですが、それでも体調はいつもの通りでした。翌日(5月9日)もいつも通り5時に起きて港、市場の漁の確認に行きました。特に体に異変は感じませんでした。その翌日、5月10日(土)は土曜日のため週1回のお休みです。この日は楽しみにしていたゴルフです。スコアは悪かったですが、熱が出るような感じはなかったです。でも多少体がフワッとした感じがありました。それと、寝ているときに、とにかく、口の中がネバネバして気持ち悪かったです。ネバネバで息がし難かったのを覚えています。

 その翌日5月11日(日)です。トラクター修理の完了連絡があったため、受け取りに行きました。勿論、農機センターまでは奥さんに送ってもらって、しかも運転するために冬用のウインドブレーカーを着て。その日もやっぱりトラクターのシートは風が冷たく感じました。あれって本当に不思議ですよね。バイクだと寒く感じないのにトラクターだと寒く感じてしまうんです。座っている姿勢がダメなんでしょうかね?なぜか寒いんです。
 その日の夕方から夜、寒気がしました。肩のあたりというか首のあたりというかその辺りがゾクっとしました。「ちょっと風呂に入るのはやめとこう」というくらいゾクッとしました。すると、案の定・・・という言い方は「しめしめ、来たぞ」と感じてしまいますのであまり使いたくなかったのですが、でも、案の定熱が出てしまいました。39.6度まで上がりました。こんなに高温の熱を出したのはいつ以来でしょうか。・・・ひょっとして生まれて初めてかもしれません。20~30年ほど前にも幻を見るほどの高熱を出したことがあるのですが、それでも39度ちょうどくらいだったと思います。
 奥さんに「39.6度」という体温計の表示板を見せられた私は「あそう」と、あまりその温度には驚きませんでした。なぜでしょう?孫が熱を出したときに40度という数字を見たことがあるのもその理由のひとつかもしれませんが、でも本当に「あそう」という感じでした。それほどしんどくはなかったからだと思います。
 ちょっと話が逸れます。昔高熱が出て幻を見た時は次のような感じでした。熱が高くて苦しくて苦しくて、うんうん唸っていると、私の胸のところから恐竜というかドラゴンというか羽の生えた怪獣のようなものが飛び出してきました。それが天井の上のところからしっぽをゆっくりと左右に振りながらこちらを睨んでいたんです。驚いたのと苦しいのと色んなのが混ざった私はその幻の怪獣に向かって「わ、わかった、たばこ辞めるから助けてくれ!」と訳の分からないことを叫んでいました。
 それほど苦しかったのですが、今回は寒い、寒い、あ、暖かい、暖かい、寒い、寒い、ネバネバして息がしにくい、これの繰り返しでした。で、息苦しくはあったのですがうんうん唸るほどは苦しくはなかったです。あ、因みにタバコは辞めています。

 5月12日(月)朝が来ました。熱は・・・39度はなかったと思いますが、38度はあったと思います。この日は底引き入港船はなかったのですが、近海もの、イカ漁船の確認のために港、市場に行ってきました。すると販売なし(競りなし)とのこと。つまり、その日はお客様にお魚を持っていけない、仲卸屋さんとしての仕事はなしということです。それまで気が張って「しんどくても頑張るぞ!」と思っていたのですが、急に体の力が抜けた感じがしました。そして、家に着いたら本当に力が抜けてしまい、気力がなくなり力も出なくなり何もできなくなっていました。1日中フワフワ、ゴロゴロ、ボーっとしていました。結局、この日は1日休養となりました。早めの熱いシャワー、晩酌なしの色気のない夕ご飯を食べ終えてから8時にはベッドに潜り込みました。
 10時を過ぎた頃でしょうか、奥さんがベッドの横に来て熱を測ってとのこと。測ってみるとなんと39.1度。「え?下がったと思ったのに」と期待を裏切られたショックと「また夜が辛いのか」という悲しさに頭を落として・・・いる暇はありません。何としても熱を下げる必要があるので、「毛布もってこい、布団もってこい、着替えの寝巻もってこい」と万全の臨戦態勢で熱に立ち向かっていきました。
 夜中に2回着替えました。汗をかいた体を奥さんが拭いてくれて、新しい寝巻に着替えると本当に体も気持ちもスーっとなります。ひょっとして世の中で一番気持ちのいい瞬間かもしれません。その気持ちのいい瞬間を一晩に2回も感じられる私は幸せでした。翌朝の目覚めもよくいつものように5時にはベッドを起きだして港、市場に向かいました。

 と、ここまで書くと「めでたしめでたし」と聞こえてしまうと思うのですが、実はまだ風邪は私の中にいます。さすがに熱はありませんが、咳が残っていますし(重い咳です)。あと、食べ物があまりおいしくありません。それと声が出ません。でもまあ、最悪の状態から比べると天国です。晩酌も復活しましたし、朝起きるのもしんどくないし、運転していてもフラフラしないし(・・って危な!!)。
 私今回の風邪を通して色々と気付いたことがあります(まだ完治はしていませんが・・)。一つは改めて奥さんの有難みが分かったということです。奥さんだから当たり前だろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、でも、雑炊を作ってくれたり、着替えを手伝ってくれたり、しんどくてやりたくないことは全部奥さんがやってくれました。単身赴任の時は大変でしたから尚更有難みが分かります。あ、そうそう風邪をひいたときに雑炊はダメですね。においが気持ち悪くて食べられません。奥さんにそれを言うと普通のおかゆと梅干の定番の病人ご飯を作ってくれました。ありがたいです。
 二つ目は、酒は毎日飲まなくても平気ということが分かったことです。1年365日毎日晩酌を欠かしたことのない私ですが今回は結局3日間酒を飲みませんでした。以前だと、「風邪なんて酒飲めば治る」と多少しんどくても酒を飲んでいたのですが、今回は最初に飲まないでいたら、熱が下がってからも「まあ、やめとくか」と飲まなくても平気にご飯を食べて普通に寝ていましたから。まあしんどかったのかもしれませんが、でも酒無しでも平気ということが分かってよかったです。
 それともうひとつ。今でも風邪のせいで声が出ません。これのおかげで余計なことを言わないで済みます。声が出せる時の私は、奥さんのやることを「これがダメだ」「あれが出来てない」と文句ばっかり言っているのです(・・らしい、奥さん曰く)が、この出しくい声、喋り辛さのおかげで「まあ、いいか、黙っていよ」と自制が効きます。いらんことを言わないで済みます。風邪はひかないに越したことはありませんが、こういった気づきをくれるのであればたまにはいいかもしれませんね(笑)みなさんもたまにはどうですか(笑)

 はい、それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

 

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