みなさんこんにちは。毎日暑いですね。・・・毎回毎回暑さの話題から入るため新鮮さがないですよね。でも暑いです。暑さ対策のため一部の小学校とかで始業式を数日延ばすことに取り組んでいるそうですが、8月末を9月1日にしても全然暑さは変わりませんので大した効果がないように思うのですが・・・。それよりも、多少でも2学期スタートの日程調整ができるのであれば、授業時間の調整ができるのであれば、始業式を遅くしないで、始業式はいつものように8月の26日(火)とかにしておいて、始業式の日は授業なし~~これはいつもそうかもしれませんね~~、翌日27日(水)は授業は1時間だけ、28日(木)、29日(金)も授業はあっても2時間だけとかにしてなるべく早く生徒さんたちを家に返してあげるようにすればよいと思うのですが。こうすれば、長い夏休みで学校生活を忘れていた体に学校生活のリズム、朝起きて、学校に行って、帰ってきて遊びや宿題をやって、ご飯食べて風呂入って寝るというリズムを思い出させてあげることができると思うのですが。そう思うのは私だけでしょうか。・・・あ、ひょっとして既にそんなような取り組みをされていて始業式の日程だけを後ずらしにしているのであればごめんなさい。まあ、いずれにしても暑い暑いと言っていても始まりませんし、世の中の時間の流れは待ってくれませんので暑さに応じたやり方を考えないとだめですよね。学校生活だけでなく我々の仕事でも普通の生活でも。
と、気が付いたら9月ですね。9月と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、やっぱり秋ですよね。日本には世界のどこにもない四季があります。春夏秋冬、寒さが和らいで草木が芽吹いて緑が鮮やかになる春。緑から黄色いヒマワリがとても似合う、そしてとても暑い夏。残暑が残っていながらも朝晩の涼しさから過ごしやすい季節を感じられる秋。涼しさから寒さを感じる日々が多くなり、炬燵が恋しくなる冬。こうして書いていても季節を感じられる昔は良かったなと思います。ほんとに、今の風情のない季節感が嫌になります。そしてその四季のなかでも特に最近無くなった感じが強いのが秋ですね(春もなくなった感がありますが、春の場合は厳しい冬からぽかぽかと温かくなる感じがありますのでそれほどでもないような気がします)。秋は日が短くなってその分夜長になってと夜の楽しみが増えるときですよね。でもそれもいつもの秋のように涼しければこそなのですが、最近は夜になっても暑くて暑くて・・・。やっぱりこの話題になりますね。暑いという話はやめておきましょう。
9月といえば、私にとっては何といっても日本海の底引き網漁の解禁ですね。今年も9月1日から解禁されます。一部山口県では解禁されたそうですが、鳥取、島根から、北陸のほうも9月からです。
底引き網漁のことを書いていますが、私は底引き網漁が休漁の夏場の漁も好きです。特にイカ関係がいいですよね。白イカ、シマメイカ(スルメイカという言い方もしますが、私はこの呼び方の方が好きです)を刺身にしてショウガ醤油で食べたら最高です。サザエやカキもいいですよね。カキは鳥取県ではこの時期に岩場で獲れるもののことを岩ガキといって生で食べます。ぷりぷりでミルクもたっぷりで美味しいですよ。カキは火を通さないと食べられないと思っている方、是非一度生で食べてみてください。他にはアジやシイラ(ハワイではマヒマヒと呼ばれ親しまれています)、アゴ(トビウオのことです。この辺りではこう呼びます)、変わったところではイガイ(ムール貝のことです)、カメの手(本当にカメの手の形をした貝です。少し独特の苦みがありますが美味しいですよ)なんかもあります。・・・あれあれ、このままいくと底引き網漁の話ができなくなってしまいますね。
話をもとに戻します、底引き網漁の話です。底引き網漁についてあまりご存じない方もいらっしゃると思いますので、底引き網漁とは何かについても念のため書いておきますね。
底引き網漁というのは読んで字のごとし、船が網を海の底に垂らして、それを引っ張りながら海底付近にいる魚やカニを獲る漁のことです。深さ200mから深いところでは500mの海の底まで網を垂らして魚たちを攫います。底引き網漁用の網には大きな袋がついていて、網を引っ張りながらその袋の中に魚たちを入れる漁です。イカ釣り漁や延縄(はえなわ)漁のように、魚やイカがこちら側(漁師さん側)に来させるようにするのではなく、魚たちを追いかけていく漁です。ですので網を垂らす場所によって大漁になったりそうでなかったりと船長さんの経験と勘がものをいう漁です(だそうです)。
漁師さんたちは、船長さんと10数人の乗組員の方で1隻の漁船に乗り込んで漁に出て行きます。数日間・・短ければ1泊2日、長くても1週間はありません・・数日間海の上で漁をして帰って来ます。この日数は天候や魚の獲れ具合によっても変わるそうですが、まあ日数的にはこれくらいだそうです。漁に出て網を上げる時は獲れた魚を市場に出せる状態にするまでは夜中の何時であろうと作業をするそうです。一度だけ漁船に乗せてもらったことがあるのですが、船の下のほうには船室というのでしょうか、各船員さんのベッドが設置されているエリアがありました。よくテレビで見かけますが、蚕棚(かいこだな・・・って、これを知っている人は相当なお年寄りか昭和初期の時代を勉強した方だと思います)のように人一人が横になれる板を上下の隙間が50㎝もない状態で何段にも重ねたベッドがありました。ベッドがあっても漁がある時は寝られないそうです。大変ですね。
知り合いの漁師さんに聞いたのですが、漁があるときは夜も寝ないで漁をするそうですので、しんどくないか聞いてみました。すると「そりゃえらいわいな(鳥取弁:標準語では「しんどいですよ」)」「でもえらーても漁がありゃせなーいけんだけ(鳥取弁:標準語では「でもしんどくても漁があったらしなければいけないのだから」)と、事も無げに言います。勿論操業中は酒を飲みながらとかコーヒーを飲みながらなどできるはずもなく、タバコすら吸えないで操業しているそうです。大変なお仕事だと思います。漁師さんご苦労様です。
網代港に所属する底引き網漁船が獲ってくる魚は、漁期はもう少し先の11月からですが、やはりカニです。松葉ガニ。やっぱり松葉ガニはカニの王様ですね。そして、若松葉ガニ、親ガニ(セコガニ)なんかもありますね。セコガニの内子(うちこ、タマゴではなく卵巣)は絶品ですね。あとは、これも時期によりますが赤ガレイ、はた(ハタハタ)、両方とも煮付けにしたら最高ですね。刺身で食べたらあまりの美味しさに言葉を失ってしまう赤エビ(甘エビ)、モサエビ(正式名称はクロザコエビというそうですが、鳥取ではモサエビです)、あとはタコ、ビンダコ(耳イカ)、タラ、イテ(エテ)ガレイ、ヤマガレイ、ババア(ババちゃん)とかですかね。大きな鯛なんかも取ってきてくれますね。貝もあります。白バイ、赤バイ・・お巡りさんとか消防士さんではないですよ。これらは巻貝で実がプリプリしていて刺身で食べても煮付で食べても美味しいです。あまり都会の人は食べませんが、バイの肝(貝の身ではなく内臓の部分)を甘辛く煮て食べたらほっぺたが落っこちそうです。と、書いているうちによだれがこぼれてきました。お腹も減ってきてしまいましたので、このあたりでやめておきます。
これから今季の底引き網漁が始まります。漁師さんが獲ってきてくれるカニや魚やエビたちを美味しくいただきましょう。あ、そうそう、漁師さん、くれぐれもご安全に。
はい、今回はこれから楽しみな底引き網漁について書いてみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。