みなさん、こんにちは。いやー先日はとてもよく降りました、雪です。一番積もったのは1月23日(金)の朝です。いつものように漁の状況を確認しようと、朝、港に向かって家を出たのですが、玄関を出た瞬間に一面真っ白で・・。ごめんなさい、嘘をつきました。早朝5時30分は真っ暗ですので、辺り一面が真っ白には見えませんでした。でも、センサーで灯った玄関灯に照らされた一帯は雪、雪、雪でした。「なんじゃこりゃー、凄い雪だー」と真っ白なイメージが頭の中いっぱいに広がったのは嘘ではありません。
雪は長靴を履いた足のふくらはぎのところよりも上までありましたので30㎝は積もっていたと思います。天気予報によるとJPCZとかいうアイドルグループみたいな略語の「日本海寒帯気団収束帯」というやつの影響だそうですが、一晩で30㎝も積もっていました。最近では一晩でここまで積もるのはありませんでした。結構な量の雪だと思います。昔は30㎝や50㎝はざらにありましたが、最近はこれほど降るのは珍しいです。よくわかりませんが、これも地球温暖化の影響なのでしょうか・・。まあ、夏の水不足になることを思ったらこれくらいの雪は良いのではないかと思います。
ところで、ついに衆議院が解散されてしまいましたね。23日に解散、27日に公示、投票が2月8日が投票と、解散から投開票まで16日間というとても短い選挙期間となってしまいました。直近の石破内閣の時も結構短かったです。石破さんは総理就任後すぐに解散して(10月9日)、10月15日に公示、投票が10月27日と解散から投開票まで18日とこちらもとても短い部類にはいります。因みにその前の岸田内閣の時にも解散から投開票まで16日でした。直近三代の総理が戦後最短のワンツースリーの記録となったそうです。まあ、選挙期間が短いからといって適当な公約を並べたり、国民が判断する時間が無くなるということはないと思うのですが、選挙事務局の方は大変でしょうね。
そうそう、テレビからもよく聞こえてきますが、今回の解散総選挙は国民に何を問う選挙なのかよくわかりません。今までの総理が解散を行う場合何かしらの理由と言うか、きっかけと言うか国民が観ていて聞いていて、「まあそういうことか」と思う何かがあったと思うのです。例えば、戦後一番有名な「バカヤロー解散」があります。昭和28年(1953年)2月28日、第15回国会中の衆議院予算委員会で、吉田茂首相と社会党の西村議員との質疑応答中、吉田首相が西村議員に対して「バカヤロー」と発言したことがきっかけで衆議院が解散されたというあれです。これなんかとても分かりやすいですよね。国会の中で「バカヤロー」と言ったんですから。
・・と、ちょっとだけ話が逸れますが・・私このバカヤロー解散について、さもその場を見ていたように書いていますが、実を言うと私はこのバカヤロー解散の詳細をよく知りませんでした。まあそれはそうですよね、1953年には私は生まれていませんので。ではなぜそんなイメージを持ったかと言うと、よく懐かしの白黒映像とかで葉巻をくわえた吉田茂さんを観ると、恰幅の良い初老の男性なのですが、どこか只者ではないというか異様な雰囲気を持っていて、ソファに両肘を乗せ背もたれに体を任せた姿はマフィアのゴッドファザーかどこかの闇の組織の黒幕とかそういう雰囲気があります。その吉田首相がバカヤローといって衆議院が解散したのだということになると、あのおっかない顔で大声で怒鳴ったような印象を持ってしまいます。たぶんこれは私だけでなく多くの方がそうなのではないかと思います。ところが調べてみるとそうではないんです。実際には、西村議員の質疑に対して吉田首相が小さな声で「バカ野郎・・」と呟いただけだそうなのです。それをマイクが拾っていて西村議員が「何ということを言うんだ」と咎めたことがきっかけで解散まで行ってしまったそうです。ね、全然違いますよね。人のイメージ、感じ方というのは怖いですね。
・・話を元に戻します・・。バカヤロー解散とは別に、私の中で一番明確に解散総選挙の目的、国民に信を問うその的(まと)が分かりやすかったのは、2005年当時の小泉純一郎首相が郵政民営化を推進してよいかどうかを問う郵政解散です。当時郵政民営化が〇と受け止められていたのか×と受け止められていたのかはわかりませんし、私にとってはその時は郵政民営化はどうでもよかったです。それどころか「そんなことで衆議院を解散するのか?」と思うほどでした。郵政民営化解散で私の気持ちの中で一番にあったのは「すげー!この人分かりやすー!」ということでした。まあ、選挙の結果は別として、解散総選挙をやる的、何に対して国民に信を問うのかと言うこととても分かりやすかったと思います。
ところが今回の解散総選挙にはそれがないんです。少なくとも私にはあるとは思えないのです。高市首相は解散表明されたときの記者会見で言っていました。「高市早苗が内閣総理大臣でよいのか国民の皆様に決めていただく」と。これを聞いて私の頭の中には「?」マークが沢山飛び回っていました。「・・? あれ?日本って首相公選制(国民の投票で首相を選ぶ)だったっけ?違うよな、議院内閣制で国会の与党から首相が選ばれるんじゃかなったっけ?」。・・・私がこの場で改めて書くまでもなく、日本の総理大臣というのは国会の中では与党(議席が多く政権を担当する党・・ざっくりこんな感じかと・・)と野党(政権を担当しない党)かがあって、与党の党首が、与党が複数で構成されている場合は与党内で調整して与党内の誰かが首相として選ばれるもの(議院内閣制)です。なのに『国民の皆様に決めていただく』っておかしいですよね。恐らく、恐らくですね(間違っていたらごめんなさい)、大義のない解散と言われないように『決めていただく』とおっしゃったのだと思うのですが、公選制ではない国の総理がそんなことは言ってはいけないと思います。同じことを言うにしてももう少し別の言い方をすればよかったと思うんです。例えば日本維新の会の吉村代表が言っていたように、「自民党と維新の会で政策を進めていくことについて信を問う」とか、或いは、もっとストレートに「政策をダイナミックにスピーディに進めるためには衆議院がぎりぎり過半数ではままならない。現状よりも議席大幅増が必要。そのことの是非を問いたい」とか言ってしまえばよかったと思うんです。そうすれば「なんで今?」とか「分かり難い。何のための解散?」という声はなかったと思うんです。
まあ既に高市首相が言ってしまった後ですので今更どうすることもできませんが。・・・ちょっと待ってください。高市首相は立憲民主党(当時)の岡田克也さんからの国会質問の際に「中国が台湾を支配下に置く目的で台湾に対して武力行使を行った場合、日本の存立危機事態になり得る」と、後に禍根を残す発言をされています。この時もあとで「以後気を付ける」とおっしゃっています。高市首相は真面目な方でストレートな方で、嘘をついたり自分の気持ちと違うことを言うのが得意ではない方なのだと思います。それはそれでとても良いことだとは思いますが、偉い方なんですから、総理大臣なんですから、その一言一言が国の行方を左右するくらい重いのですから、十分に慎重に発言されるべきなのではないかと思います。
私ごときが何を言うか、と自分自身でも思います。でも私ごときのような者にそんなことを思わせてはいけないのではないかと思います。やっぱり、何かをいう時には、何かを発するときには十分慎重に、十分に色んなことを考えてされるべきだと思います。昔、私の亡くなったおばあさんが言っていました、「言った口は戻らん(一度口から出た言葉は何があってももう戻ってはこない)」と。総理大臣などという偉い人でなくても、気をつけたいですね。
そうそう、タイトルにも書きましたが今回のコラムは決して政治批判ではありません。改めて亡くなった私のおばあさんの教えを噛みしめているところです。
はい、ということで今回はこんな感じで終わりたいと思います。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。