2026年8月3日週:日本政府による為替介入の話

 みなさんこんにちは。
 先週木曜日7月28日午後4時27分に発生した地震、令和8年熊本地震では大変な被害が出ています。
 日本製紙八代工場では工場建屋が損壊して11人の方が閉じ込められました。当初は7人の方が救助され、うち5人の方の死亡が確認されました。そして残る4人の方については、引き続き安否確認と捜索・救助活動が続けられていたということでしたが、残る4人の方も亡くなられてしまいました。イオンモール熊本の爆発事故もとても衝撃でした。爆発の瞬間の映像を観る前にヘリコプターからの映像が流れていましたが、「イオンモール熊本の映像です」とアナウンサーの方が言っているその映像は、あの見慣れたイオンモールではありませんでした。白っぽい色の壁にローマ字でAEON MALLと書かれたあの落ち着いたイオンモールのモノではなく、まるで戦争で爆撃を受けた後の集合住宅のような、鉄骨とコンクリートが剥がれ落ちた壁だけで、その衝撃の強さを物語っていました。衝撃の強さというか、私その映像を見た瞬間、「なんだこれ?!戦争で爆撃でもされたようだ」と声に出していました。このイオンモールでは何人もの方が中に閉じ込められていたということで、救助された方も何人もなくなっているとのことです。本当に何ということでしょう・・・。イオンモールで亡くなられた方、そして日本製紙八代工場で亡くなられた方みなさまのご冥福をお祈りしますとともに、まだ行方が分かっていない方が一刻も早く救出されることをお祈りしています。
 今回の地震ではニュースで流れる大きな被害が出た施設や工場だけでなく、一般市民の方々も被害に遭われています。1日も早いライフラインの復旧や1日でも早く日常生活が戻りますように。

 先週は大きな地震でみなさんの目がそちらだけに行きがちですが、なんとこの地震が起きたすぐのタイミングで政府・日銀は為替介入をしていたようなんです。7月30日(木)に、それまで1ドル163円くらいだったものが160円、158円、157円とあれよあれよという間に上がっていきました。世間の目が地震だけに向かっているときに上手に円を買っているという感じでした。たまたま地震とタイミングがあったのだとは思うのですが、ちょっと驚きました。
 ところでみなさん、この為替介入というのはどんな仕組みでどういうお金で介入しているんだろうという疑問を持たれたことはありませんか?そうです、私も前々から疑問でした。そこで今回はこれについてちょっと調べてみました。そしてその調べた結果をお届けしようと思うのですが、内容がスッと入ってきやすいように、ある高校のA先生に、生徒のBさんが質問した形式でお届けしたいと思います。それでは始めます。

Bさん:A先生、ちょっと教えてください!最近、政府が「円安を食い止めるために円買い介入をした」ってニュースで見ました。市場で買った「円」って、その後どこに行くんですか?
A先生:いい質問だね、Bさん。政府が市場から買い戻した円はね、財務省が管理している「外国為替資金特別会計(外為特会)」という専用の口座に戻されるんだ。消えてなくなるわけではなく、次の介入への備えや、過去の借金の返済に充てられるんだよ。
Bさん:なるほど、専用の口座に戻るんですね。でも、円を買うためには代わりに「ドル」を支払っているんですよね?そのドルはどこから出てくるんですか?使ったドルの「穴埋め」はどうするんだろう……。
A先生:そのドルは、政府が昔からコツコツ貯めてきた「外貨準備金」から出ているんだ。主に保有している米国債などを売ってドルを作っているよ。そして、使ったドルの穴埋め(補充)は基本的にはしないんだ。
Bさん:えっ、補充しないんですか? なくなっちゃいません?
A先生:無理にドルを買い戻そうとすると、せっかく抑えたのにまた「円安ドル高」が進んで介入の意味がなくなっちゃうからね。外貨準備は、過去の「円高」のときに円を売ってドルを買ったことで貯まったものなんだ。だから、将来また円高になったときに自然と補充されるのを待つのが基本なんだよ。
Bさん:あ、そっか! じゃあ、今回ドルを売って外貨準備が減っちゃったことは、大損したってことですか?
A先生:いや、実はその逆なんだ。政府がドルを買い集めた過去の円高期は1ドル=80円〜110円台だった。それを今の1ドル=150円〜160円台という歴史的な円安期に売ったわけだから、「ものすごく安いときに買ったドルを、最高に高いときに売った」ことになる。結果として、政府には巨額の為替差益(利益)が確定しているんだよ。
Bさん:へえー!大儲けしてるんだ!でも、そんなに何度も介入して、ドルの元手(外貨準備金)は底を突かないんですか?今どれくらい残っているんですか?
A先生:心配いらないよ。直近の2026年6月末時点で、日本の外貨準備高は1兆2,874億ドル(約130兆〜200兆円規模)もあるんだ。これは中国に次いで世界第2位の規模だよ。
Bさん:1兆ドル以上!想像がつかない額ですね……。
A先生:去る5月に過去最大規模の約11.7兆円の介入をして一時的に減ったけれど、それでもまだ1兆ドル以上の米国債や外貨の預金が手つかずで残っている。つまり、為替を安定させるための「弾薬」はまだまだ十分に持っているということだね。
Bさん:なるほど!円買い介入の裏側には、過去の貯金と莫大な利益の仕組みがあったんですね。先生、よく分かりました!
・・・
Bさん:A先生、さっきの話すごく面白かったです!でも、日本が「大儲けした」ってことは、逆にドルを買い戻されたアメリカ側はどう思っているんですか?
A先生:そこに着目するのは素晴らしいね。ちょうど隣のクラスの英語科のC先生(アメリカ出身)がいるから、アメリカ側の本音を聞いてみよう。C先生、日本の為替介入についてどう思いますか?
C先生:Hello, Bさん!実はアメリカ(財務省)の本音としては、日本にあまり米国債を大量に売ってほしくないデショウネ。日本がドルを作るために米国債を市場で一気に売ると、米国債の価格が下がって、アメリカの金利が上がってしまうリスクがあるからデス。
Bさん:アメリカの金利が上がるとどうなるんですか?
C先生:アメリカの一般の人が家や車を買うときのローン金利も上がって、景気に悪影響が出るかもしれないノデス。だからアメリカは日本に対して「為替介入は本当にやむを得ない時だけ、お互いによく話し合ってからにしてね」と、常にクギを刺しているのデスヨ。
Bさん:なるほど……。日本が勝手にドルを売りすぎると、アメリカに迷惑がかかるかもしれないんだ。だから「世界2位の残高」があっても、一気に全部は使えないんですね。
A先生:その通り。為替介入は国際的な政治バランスも深く絡んでいるんだ。ところでBさん、さっき話した「日本政府が出した莫大な利益(為替差益)」が、僕たちの暮らしにどう関係すると思う?
Bさん:あっ、気になります!そのお金(埋蔵金)はどこに行っちゃうんですか?私たちの税金が安くなったりしますか?
A先生:結論から言うと、すぐ直接的に減税されるわけではないんだ。でも、国の予算を助ける形で僕たちの暮らしに還元されているよ。外為特会で確定した利益や米国債の利息収入の一部は、「外国為替資金特別会計受入」という名前で、毎年数兆円規模が国の「一般会計(本予算)」に繰り入れられているんだ。
Bさん:数兆円も!具体的には何に使われているんですか?
A先生:最近の例で言うと、防衛費(安全保障)の増額分の財源や、社会保障費、GX(グリーン・トランスフォーメーション)と呼ばれる脱炭素社会に向けた投資の財源などに充てられているんだよ。もしこの「埋蔵金」がなかったら、その分はすべて僕たちの「増税」や「国債(国の借金)」でまかなうしかなかったはずなんだ。
Bさん:じゃあ、目に見えて減税はされなくても、「本来ならもっと増税されていたはずの分を、この利益が食い止めてくれている」ってことですね!
A先生:まさにその通り!今回の円買い介入は、円安を抑えるだけでなく、過去の円高期に仕込んだドルを高く売ることで、結果的に「国全体のピンチ(円安・財源不足)を救う一石二鳥の仕組み」として機能した側面もあるんだよ。
Bさん:アメリカとの複雑な関係もわかりましたし、私たちの生活にもしっかり繋がっていることが実感できました。A先生、C先生、ありがとうございました!

 と、こんな感じです。
 みなさんどうでした?分かりやすかったでしょう。実はこれ私がAIに質問したものを学校の先生と生徒のやり取り風に変えたものです。単に情報を羅列するより分かりやすいと思ってこんな形にしてみました。
 それにしても為替介入をすると多くの利益が出てくるというのには驚きましたね。それとその利益は防衛費とか色々なところに回っているなんて。それで高市内閣は消費税減税を赤字国債だけに頼らないと言っているのかもしれませんね。まあ、本当のところはよくわかりませんが(苦笑)。

 はい、今回は為替介入の仕組みについて勉強してみました。それでは次回も乞うご期待です。さようなら。

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