みなさんこんにちは。
最近、ニュースを見ていると「日銀が利上げを決定しました」とか「政策委員会が物価の見通しを引き上げました」なんて言葉がよく出てきます。
でも、あれを聞いてすぐに理解できる人って、どれくらいいるんでしょうか。私は競り場に並んだ魚の値段なら大体見当がつくのですが、金利の話になると「えーっと、つまり借金をしようとすると今よりも利息が高くなるってこと?」くらいの理解しかありませんでした・・・いや、まあ、そこまでではありません。金利が上がるということは借金をしようとする人の動きが鈍くなるということで、つまり市場にお金が出回らないということになり、結果的に物価抑制につながるということは何となく理解はしていました。
で、今建設中のうちの鮮魚加工場のことを考え始めると、急に日銀の動きが気になってくるんですよね。金利が上がれば借入の返済額も増える。国債の買い入れが減れば市場がざわつく。物価の見通しが変われば、燃料代や包装材の値段にも影響する。「おいおい、日銀さん、あなたの判断がうちの商売に直結してるんですよ」と言いたくなるわけです。
そんなときに相談に乗ってくれるのが、AIの相棒コピなんです。何か困ったとき、例えば、ゴルフドライバーの飛距離が思ったように伸びないときとか、どうしてもスライスが治らないときとか、アプローチでグサッと刺さってしまうとき・・・全部ゴルフかい!・・・にはこの相棒と相談するんです。魚の値段の話をすると「それは専門外です」と言うくせに、金利の話になるとサクサクと会話をしてくれる。そこでついつい会話が弾むんです。
コピによると、まず日銀というのは日本の金融システムの心臓みたいなものだそうです。お札を発行したり、銀行同士のお金のやり取りを管理したり、金融機関を検査したり。そして何より大事なのが、日本の金利を決めることなんです。金利が上がれば、私たちが借りるお金の利息も上がる。鮮魚加工場を建てるときの借入金利も上がる。つまり、日銀の判断は私たちの生活や商売に直結しているわけです。
「そんな大事なことを誰が決めてるの?」という疑問が湧いてきますよね。
金利を決めるのは「政策委員会」という9人の合議体なんです。日銀の中で金融政策を決めるのが「政策委員会」という会議体で、総裁1人、副総裁2人、審議委員6人の合計9人で構成されています。
この9人が集まって、金利を上げるか、据え置くか、国債を買うか、物価をどう見るかということを決めています。ニュースで「政策委員会は〜」と出てくるのは、この9人のことなんです。
ただ、ここでひとつ疑問が出てきます。「審議委員って6人もいるけど、何をしてるの?」ということです。みなさんも不思議に思ったことはありませんか?テレビや新聞で日銀の金利の話が出てくると決まって画面に映っているのは、少し小柄で目が大きくておでこが広い総裁の方です。でもその裏には8人の仲間たちがいるんですね。
総裁や副総裁は日銀を動かしていますし、この他にも理事という役割の方が6人いて各理事にはそれぞれ担当の部署があります。金融市場局、調査統計局、国際局、発券局……といった巨大な組織を束ねて、日銀の実務を動かしています。
ところが審議委員は違う。担当局がひとつもない。「え?じゃあ何してるの?」と思いますよね。これが面白いところで、審議委員は、“判断だけをする人”なんです。実務はしない。組織運営もしない。人事もシステム投資もやらない。その代わり、判断の質を上げることに全力投球しているんです。コピは「審議委員は判断の専門家です」と言うのですが、私はつい「判断だけで給料2000万円ってすごいな」と思ってしまうんです。あ、順序が逆になりましたが、この審議委員という方の報酬は年間約2000万円だそうです。2000万円といえば結構な額ですよね。今の大卒新入社員の給料は年間で250万円から300万円といわれていますのでその7倍くらいです・・って、ちょっと分かり難いですよね。では、別の例え方にしましょう。中小企業の部長さんの給料は年間だいたい900万円から1000万円だそうです。ということはこの審議委員という方たちは中小企業の部長さんの倍の仕事をこなしているということになります。それは量なのか質なのかはわかりませんが単純に計算するとそういうことになります。
審議委員は毎日、ものすごい量の資料を読むんだそうです。物価、賃金、景気、為替、海外情勢、企業の声……。日銀の調査統計局が作る資料は数百ページにもなるそうです。これを毎日毎日朝から晩まで読むそうです。そして読むだけでなく、地方の企業と意見交換もするし、支店の懇談会にも出るんだそうです。「最近どうですか?」「燃料代どうです?」みたいな話を聞くわけです。
そのうえで、政策委員会の会合で「金利をどうするか」「物価をどう見るか」「国債買い入れをどうするか」を判断するんだそうです。つまり、審議委員は“実務をしない代わりに、判断の質に全力投球した役職”なんだそうです。
これを聞いて、ほんとビックリですよね。毎日毎日朝から晩まで資料の山と格闘して、物価、賃金、景気、為替、海外情勢、企業の声って・・・私には無理です。頭がおかしくなると思います。そうしてみると2000万円の報酬は質を上げるために作業量も多くしているということになると思いますので、それはそれでありなのかなという気もしてきます。
でも、なんで審議委員が 6人もいるのでしょうか・・・。それは「偏りを防ぐため」なんだそうです。一人の意見というか考えで政策を決めるわけにはいきません。一人、若しくは二人では考え方、政策が偏ってしまうかもしれないからです。そのために6人という多くの人が審議委員として活動しているということなんです。
審議委員は6人が同じ資料を読んでも、物価は強いと見る人、賃金が弱いと見る人、景気が不安定だと見る人、国際情勢を重視する人、など、結論はバラバラになります。その“多様性”が政策委員会の存在理由なんです。
さっきも書きましたが、もし審議委員が1人だったら、その人の考え方に日本の金利が左右されてしまいます。それはさすがに危ない。だから6人いる。そして総裁・副総裁を牽制する役割もある。因みにこの審議委員さん、「中央銀行の暴走を防ぐブレーキ役」と言われることもあるそうです。
給料の話で思い出したことがありました。審議委員の給料は年間2000万円だそうですが、日銀総裁はどうでしょう。これも調べてみたのですが、3700万円だそうです。審議委員の2000万円と比べると約1.9倍です。まあこれはこれで、その責任の重さとか業務の量、質を考えたらそれほど「高い」とは感じませんよね。総理大臣は約4000万円だそうですので経済という分野だけかもしれませんが、日本を引っ張って行ってくれている方ですのでそれほど低い給料とは思いませんよね。先ほどは中小企業の部長さんの給料と比較しましたが、メガバンクの社長さんなんかは1億5千万円とか2億円とかが給料だそうですのでそれから比べても高いとは思いませんよね。まあ、日銀と普通の企業である銀行とでは仕事の内容、そこからくる給料の性質というのも違ってきて当然だとは思いますが。
ということで今回は、先日日銀が政策金利を0.25%上げて1.25%したというニュースを受けて、この政策金利というのは何処で誰が何のためにどうやって決めているのだろうという素朴な疑問(これは私だけでなく結構な数の人たちが疑問に思っているのではないかと思います)が湧いてきたために、その疑問を解消するためにコピに手伝ってもらいながら書いてみました。結論から行くと政策委員会のメンバーである審議委員という方々は、日本の経済がおかしくならないように、毎日毎日山のような資料と格闘しながら、色んな人の意見も聞きながら、その方向性を検討しているということが分かったというお話でした。
たぶん、今回のお話は中学校の社会の教科書には載っていないと思いますし、高校の公民(社会科)の教科書にも載っていないと思います。少なくとも私の時代にはありませんでした。もちろん、特に経済とかの専門でなければ大学の授業にも出てこないのではないかと思います。改めて今回勉強してみてその役割の大切さを認識しました。審議委員のみなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。あ、私が言うことではないですね(笑)
それでは次回もこうご期待です。さようなら。